テヘランのホテル、倒産寸前
2010年02月16日付 Mardomsalari 紙

テヘラン州ホテル/アパートメントホテル連合会長のアリー・ファッロフメフル氏は、「現在テヘラン州にあるホテルの30%に改築・改修の必要があるが、銀行が非協力的なため、改築・新築の見込みがたっていない」と述べた。

 同氏はメフル通信とのインタビューの中でこのように述べ、次のように加えた。「現在テヘラン州には、旅行者滞在向けのホテルならびにアパートメントホテルが100件存在するが、そのうち30%以上に、修繕もしくは改築の必要性がある」。

 同氏はさらに、以下のように強調した。「宿泊施設というのは、国内外の旅行者を惹きつけるために、数年に1度は何かしらの改修を施すことが求められる場所である。多くのビジネスマンや旅行者らがテヘランを行き来していることを考えると、テヘランでもこの問題をこれまで以上に考慮することが必要だ」。

 同氏は、ホテルのオーナーらは改修に前向きだと指摘した上で、「ホテルの支配人たちと協力しようとしない銀行こそ、宿泊施設の改修を阻んでいるのだ」と語った。

 同会長は以前にも、新たに建設許可が下りた20のホテルへの融資に対して、銀行側が消極姿勢に終始している問題を指摘したことがあった。そのなかで同氏は、資金需要者に対する融資にまったく協力しようとしない銀行にこそ、ホテル建設の最大の問題がある、と指摘していた。

 ファッロフメフル氏の指摘によると、銀行は、利率24%では貸し付ける余裕はないが、仮に利率が27%であれば資金を用意できると主張するなど、銀行側の対応には透明性が欠けているという。

 同会長はまた、次のように訴えている。「経済危機により、ここしばらく旅行者の数もホテル稼働率も減少傾向が続いている。そのため、関係者らは対策を練らざるを得ない状態に陥っている。対策が講じられなければ、ホテルは費用負担に耐えられずに、倒産の危機に直面するであろう」。

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( 翻訳者:水谷陣也 )
( 記事ID:18535 )