ギュル大統領、司法改革実施のため調整へ
2010年02月24日付 Zaman 紙

アブドゥッラー・ギュル大統領は、司法改革実施がきちんとした基盤の上で行われるようにと、介入した。

昨日ギュル大統領は関係者に意見を求める作業を開始し、まずはじめに、チャンカヤの大統領官邸でハサン・ゲルチェケル最高裁判所長官と会見した。その後行政裁判所長官ムスタファ・ビルデンを迎えた。今日もハシム・クルチ憲法裁判所長官と法務大臣サードゥッラー・エルギンと会見する。アブドゥッラー・ギュル大統領は、全ての会見を終えた後、この件に関する詳細なコメントを発表するとみられている。ギュル大統領は以前にも、EU加盟基準に沿った改革によって、司法でおきている問題は克服できると強調した。ハサン・ゲルチェケル最高裁判所長官は会見の後に行った説明で、「どのような形で改革が行われるべきかを話した。この件に関してはすでに公開済みの、長文の我々の報告書がある」と述べた。しかしギュル大統領にはいかなる文書も提出していないと述べた。

ギュル大統領は、最高裁判所長官と行政裁判所長官の司法改革に関する意見に耳を傾けた。同大統領は司法改革の実施は「絶対である」と強調し、改革が新しい両極化を生むことなく実施されなければならないとの見解を関係者に伝えた。ギュル大統領は改革の努力が新しい闘争の種として見られることを警戒している。

ハサン・ゲルチェケル最高裁判所長官は、会見の後に行った説明で、(会見では)司法改革についてだけ話をしたと強調した。つまり、ここ最近、司法会でおきている緊張は会見に反映されなかったとのべた(注)。ゲルチェケル長官は「どのような形で改革が行われるべきかを話した。我々の意見も伝えた。この件に関してはすでに公開済みの、長文の我々の報告書がある。報告書が検討されるだろう」と述べた。しかしギュル大統領にはいかなる文書も提出しなかったと述べた。ゲルチェケル長官は「新司法改革に関し、とても価値ある努力がなされ、重要な相互理解が得れたが、いくつかの件については、合意に至らなかった。これらに関しても合意が得られなければならない」というギュル大統領の言葉をひき、法務省と最高裁判所の間にある意見の違いが取り除かれるか否かは、時間がたてばはっきりすると述べた。このような形で、司法改革に関し法務省との間に意見の相違があることを大統領のも伝えたと述べた。
ご存じのように、アブドゥッラー・ギュル大統領は2010年1月5日に行政、立法、司法組織の代表者を招待した「新年」の食事会で「司法改革」に関し、重要な点で合意が存在するとのべていた。。

(注)エルズィンジャン主席検察官の逮捕等の問題をさしている。

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( 翻訳者:釘田遼香 )
( 記事ID:18544 )