ラジオ・テレビ高等委員会元委員長、職権乱用で禁固刑に
2010年02月24日付 Radikal 紙

ラジオ・テレビ高等委員会(RTÜK)のダヴト・ドゥルスン委員長と、ザヒド・アクマン元委員長は、「職権乱用」を理由にそれぞれ2年6カ月の禁固刑に処された。

 ラジオ・テレビ高等委員会(RTÜK)のダヴト・ドゥルスン委員長と、現在も委員であるザヒド・アクマン元委員長は、「職権乱用」を理由に、それぞれ2年6カ月の禁固刑に処された。
 RTÜKのドゥルスン委員長、現在も委員であるザヒド・アクマン元委員長や元委員3名を含む9名の委員、そして5名の官僚が、「行政手続きの決定を実行せず、職権を乱用した」として起こされた訴訟において、判決が下された。
 アンカラ第21第一審裁判所において行われた訴訟の判決審理へは、被告のメフメト・ダダク、リュトフェッティン・メストギル、アフメト・バトゥン、そして原告であRTÜKジェンギズ・オズディケル専門調査官と、それぞれの弁護士らが参加した。
 ヴェリ・ダルガル共和国検事は、以前の審理において提示された根拠の見解を繰り返した。被告と弁護士らは、根拠についての弁護において、罪を犯していないとし、無罪の要求を行った。
 被告であるRTÜKメフメト・ダダク委員が、「高等委員会の2006年4月20日総会において、原告のオズディケル氏の任命に関する第2号決定の1ページに変更を加えた」と主張した。判決の説明を行ったアリ・エルクルンチ裁判官は、RTÜKの官僚である被告のオズゲン・セゼル、シェレフ・アタクル、メフメト・ヌリ・エリケル、リュトフェッティン・メストギル、そしてアフメト・バトゥンについては、示された罪の法的根拠がないという理由により無罪の判決が下されたと述べた。
 エルクルンチ裁判官は、トルコ刑法の「再犯罪」第43条、そして「罪状の斟酌理由」第62条をあてはめたのち、「犯罪の重大さと悪意の有無に基づき」、被告であるRTÜKダヴト・ドゥルスン委員長、現在も委員であるザヒド・アクマン元委員長、そしてアブドゥルヴァハプ・ダレンデリ委員が、トルコ刑法第257条1項にて定められる「職権乱用」という主張によりそれぞれ2年6カ月の禁固刑に処されたと説明を行った。
 裁判所は、同じ理由により、RTÜKメフメト・ダダク委員、そしてアリフ・メルドル元委員に対し2年2カ月10日、RTÜKイルハン・イェルリカヤ副委員長、タハ・ユジェル委員とシャバン・セヴィンチ元委員、パシャ・ヤシャル元委員に対し2年9カ月10日の禁固刑の判決を下した。
 加えて被告らに対しては、トルコ刑法53条に基づき特定の権利行使の剥奪が決められた。
 被告弁護士は判決に対し控訴を行う予定であることが明らかになった。

■訴訟の展開
 公務員犯罪捜査局のメフメト・ボズクルト検事により起こされた訴訟において免職となった後、復職訴訟を起こしたジェンギズ・オズディケル元RTÜK局長は、その訴訟で「裁判の判決が適用されなかった」という理由でRTÜK責任者らについて告発した。
 検事局により、首相府RTÜK委員長や委員らについての捜査許可が与えられるよう要求された。首相府は2008年11月10日、これらの人物らについての捜査許可を与えない旨の決定を行った。アンカラ共和国検事局は、この決定に対し行政裁判所第1局に異議申し立てを行った。行政裁判所第1局は、過半数により首相の「許可を与えないとする決定」を取り消した。
 この決定により捜査は継続された。RTÜK委員長や委員、そして他の責任者らが、オズディケル原告がディヤルバクル地区副局長、その後アダナ地区副局長、さらにはアダナ地区局長補佐、そして専門調査員へ任命されるに際し行政手続きの決定を実行しなかったことが明らかとなった。
 検察の作成した訴状では、当時のRTÜKザヒド・アクマン委員長、アブドゥルヴァハプ・ダレンデリ副委員長、委員のシャバン・セヴィンチ、メフメト・ダダク、イルハン・イェルリカヤ、パシャ・ヤシャル、ダヴト・ドゥルスン、タハ・ユジェル、そして元委員のアリフ・メルドル、官僚のシェレフ・アタクル、オズゲル・セゼン、リュトフェッティン・メストギル、アフメト・バトゥンとメフメト・ヌリ・エリケルに対し、トルコ刑法第257条1項で定められた「職権乱用」の罪によりそれぞれ1年から3年の禁固刑が要求された。

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( 翻訳者:岩根 )
( 記事ID:18545 )