トゥンジェリ大学学長ドゥルムシュ・ボズトゥ教授は、アレヴィー派の宗教的指導者(デデ)アフメト・ユルト氏の説話で始められた大学校舎の紹介式典で、クルド語とザザ方言が選択科目として教えられる予定であると明らかにした。ボズトゥ教授は、「文学部において、地元で話されている言語であるザザ語とクルド語と共に、アナトリアの愛の哲学の授業を選択科目として生徒たちに提供します。アナトリアの愛の哲学の授業は私自身が行うつもりです」と述べた。ジェヴデト・ユルマズ国務大臣は、自らもザザ出自であり、この一歩が国家の未来に貢献するだろうと述べた。
トゥンジェリ大学の校舎(の建設)が集合住宅局(TOKİ)によって行われることを見据えた協定の紹介式典が、ジェヴデト・ユルマズ国務大臣も参加して行われた。TOKİのエルドアン・バイラクタル局長と共に、今朝トゥンジェリに到着したジェヴデト・ユルマズ国務大臣は、ムスタファ・タシュケセン知事のオフィスを訪問した。トゥンジェリの諸問題について知事から説明を聞いたユルマズ大臣は、その後、トゥンジェリ大学校舎の紹介式典に参加するため、文化協会会議ホール(Kültür Müdürlüğü Konferans Salonu)で行われた式典に参加した。
トゥンジェリ大学の校舎の紹介式典は、ホザト郡で、招待されたアレヴィー派の宗教的指導者(デデ)アフメト・ユルト氏の読んだアレヴィーの説話と二行連句(の朗読)で行われた。壇上に上がったアレヴィー派の宗教的指導者(デデ)アフメト・ユルト氏は、5つのアレヴィーの二行連句を詠んだ後、会場からの拍手の中、壇上から降りた。
トゥンジェリ大学学長ドゥルムシュ・ボズトゥ教授は、大学の校舎はTOKİと行った協定では5段階で(工期が)終わるであろうと明らかにした。ドゥルムシュ・ボズトゥ教授は、トルコにおいてTOKİが初めて大学のキャンパスと校舎を建設することに触れ、「この件では、首相が大いに貢献されました。我々の大学は、世界規模のキャンパスとなるでしょう」と述べた。
■ トゥンジェリの教師たちが「ザザ語」の授業を行う
トゥンジェリ大学総長ドゥルムシュ・ボズトゥ教授は、文学部の課程においてザザ語とクルド語が選択科目として教えられるとし、以下のように話した。
「文学部の課程において、地元で話されている言語であるザザ語とクルド語と共に、アナトリアの愛の哲学の授業を選択科目として生徒たちに提供します。ザザ語とクルド語のため、授業を行う教師をトゥンジェリ国民教育局に務める教師たちの中から選び、我々の教育課程にザザ語とクルド語を選択科目として加えました。一方で、アナトリアの愛の哲学の授業にも、私自身が携わり、そして演習を行う予定です。」
TOKİのエルドアン・バイラクタル局長は、首相個人の指示によって、トゥンジェリ大学の校舎がTOKİによって建設される予定であると述べた。バイラクタル氏は、「大変寛大で、誉れ高いトゥンジェリ市民にこのような事業を行うことができて誇りに思っています。この校舎(の建設)が終わったら、沢山の知識人がトゥンジェリへ来るでしょう。そしてトゥンジェリの経済面を少し刺激し、兄弟愛、友情、そして平和の(促進の)意味でもトゥンジェリへの素晴らしい貢献となるでしょう」と話した。
ジェヴデト・ユルマズ国務大臣も、地域の発展と、大学がトゥンジェリにもたらす貢献について説明した。ユルマズ氏は、大学がトゥンジェリの人々と経済の発展を推進する役割を果たすと述べ、以下のように話した。
「私もザザを出自とするトルコ共和国の国民として、トゥンジェリ大学でザザ語が授業で教えられることに大きな喜びを感じていることをここに表明したいと思います。調和と協調の中で、平和の中で、この全ての(我々の)多様性が、将来へ向け国家がよりよく進むことに大いに貢献するものと思います。トゥンジェリで行われた活動と他の事業を、政府が理解を示して支え、貢献したことに、誇りを抱いていると表明したいと思います。近年、我が国は急速に発展しています。2009年に生じ、世界に影響を与えた世界的経済危機から、我々は最小の影響で、この危機を克服しました。 2010年は、ずっといい状況になろうと容易に言うことができます。私は、南東アナトリア・プロジェクト(GAP)と東アナトリア計画 (DAP)に責任を持つ責任者であり、地域の諸条件と(計画から)もたらされるサービスをよく知っています。我々の政府とともに、地域に大変重要な投資がもたらされました。」
式典の後、会場を出たジェヴデト・ユルマズ国務大臣の前を通った年配の女性は、クルド語のザザ方言で話しながら、助けを求めた。家賃が払えないと述べた女性にトルコ語で応じたユルマズ大臣は、女性に助けが差し伸べられるよう、トゥンジェリ県のムスタファ・タシュカセン知事に指示を与え、年配の女性に協力を約束した。ジェヴデト・ユルマズ国務大臣のすぐそばに座っていた学長ドゥルムシュ・ボズトゥ教授の隣の椅子に座っていたユクセル・ボズトゥ夫人が、式典の最初から最後までガムを噛んでいたことが周囲の注意を引いた。
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( 翻訳者:能勢美紀 )
( 記事ID:18568 )