オルドゥ県のペルシェンベ郡にある銀行でお茶の給仕をしている時に、LOTO一等を単独で獲得したハイリ・カヤさん(39)は、7年後にお茶の給仕の職に戻った。
LOTO・ナンバーで2003年に84万4000リラを当て億万長者になったカヤの幸せは1年しか続かなかった。様々な仕事をしたけれども、家族の生活も支えることもできなかった。借金をして、刑務所にも入ったカヤは、7年前の職業に後悔しながら戻った。当てた賞金が幸せを運んでこず、妻とも離婚寸前だと述べたカヤは、次のように話した。「お茶の給仕をしているときとは、生活はまったく変わってしまった。私は億万長者になった。しかし、思ったようにはいかなかった。お金は幸せを運んでこなかった。汗を流して稼いだお金の価値は、まったく別だ。もっと価値のあるものだ。あぶく銭は瞬く間に消え失せた。1年でお金は底をついた。秩序は乱れ、平安はなくなった。最も悲しかったのは次のことだ。このようなお金があれば、車で適当な村に行こうと思っていた。そして、その遠くの村で何人孤児がいようと、食べ物を与え、服を与えて、学校に行かせたいと思っていた。そんな願いがあった。しかし金ができたのに、これができなかった。悪魔と会ってしまった。私はそれを先延ばしした。結局は、実現できなかった。」
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( 翻訳者:新井慧 )
( 記事ID:18576 )