リーギー、CIAとの関係を告白
2010年02月27日付 Jam-e Jam 紙

【政治部】イラン東部でテロに手を染め、罪なき人々を殺戮してきたテロ集団の首領アブドルマーレク・リーギーは、自らの最初の告白の中で、アメリカと関係を結び、イラン民間人に対してあまたの大罪を犯してきたことを強調した。

 イラン国営通信の報道によると、プレスTVで放映されたこの告白の中で、リーギーは米当局が彼の率いるテロ集団に対して、各種武器や爆弾、通信機器などを提供していたことを認めた。またリーギーによると、米当局は彼に「アメリカとアル・カーイダとの間には何の問題も存在しない」と語っていたという。

 リーギーはその上で、「アメリカ中央情報局(CIA)の幹部らは、イランと敵対し、同国に対抗する能力をもった組織であれば、いかなる組織であれ、それを支援するという考えをもっている。アメリカが〔直接〕イランに対して軍事攻撃を仕掛けることは困難だからだ」と続けた。

 このテロ集団の首領は告白の中で、ドバイにいるアメリカ・スパイ機関(CIA)の関係者たちとの面会の中で、アメリカ側は彼に全面的な支援を約束、武器と共に、〔イラン周辺の〕地域に隣接した場所に〔対イラン作戦用の〕基地を提供するとの言質も与えたことを明らかにした。「この基地は、キルギスのビシュケク近郊のマナースに作られることになっていた」とリーギーは述べている。

 リーギーによると、ドバイの米関係者らは彼に対し、「イラン問題こそ〔われわれにとって最大の〕問題だ」と明言、アメリカは彼に、「今や問題はターリバーンでも、アル・カーイダでもない」と言ったという。

 テロ集団ジョンドッラーの首領は続けて、「米大統領選挙後、パキスタンのクウェッタにいる米関係者が私に接触してきた。またブッシュ時代にも一度、彼らは私に接触してきた」と述べた。

 アブドルマーレク・リーギーは、〔ドバイにいる米関係者との?〕この面会の時期について、エスファンド月17日〔2009年3月7日?〕にザーヘダーン近郊で発生した戦闘の後のことであったと語った。

 リーギーはアメリカ・スパイ情報機関(CIA)の関係者の発言として、次のように述べた。「アメリカは今のところ、いかなる対イラン軍事計画も有していない。なぜなら、イランに対抗しなければならないというもの以外に、イランに対してこれといった方策・選択肢は存在しないという結論に、アメリカは達しているからだ」。

 リーギーによると、CIAの幹部の一人は彼に、「イランに対する軍事攻撃は困難だ」と述べたという。リーギーはその上で、「アメリカ側はドバイで、『CIAは(イラン・イスラーム共和国)体制に反対し、〔同体制と〕戦闘を行うポテンシャル・能力をもった組織なら、いかなるものであれ、それを支援する計画を有している』と述べていた」と指摘した。

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( 翻訳者:斎藤正道 )
( 記事ID:18611 )