大売り出しの店に集まった客、略奪騒ぎ
2010年03月06日付 Radikal 紙


アンタリヤで、オープニングセールで電化製品50%オフを行った店が、来店客によって商品を奪われる事態が発生した。

 多くの電化製品を50%オフの大特価で販売することを宣伝して、今朝(3月6日)オープンした家電量販店が、混乱に乗じて略奪を受けた。この店の主人であるムサ・タシュクンさんは被害総額が大きいことを明かしている。
 家電量販店「ゴールド・テクノロジー・マーケット」は自社店舗中、第二の規模を誇る店舗をドクマ地区のKipaショッピングセンター中にオープンした。オープン当日限定で、大半の電化製品を50%オフの価格で販売すると宣伝した。これを目当てに、深夜のうちからショッピングセンターの前には行列が出来た。4千人近い人々からなるお客が、朝6時にショッピングセンター入り口の前に集まった。一部の人々によって、ドアと窓が破られると、ショッピングセンターの入り口に向かってお客が殺到した。作動準備中であったゴールド・テクノロジー・マーケットのアラームシステムと監視カメラは数名の客によって破壊され、壊すのに手間取ったドアが粉々にされると、大勢の人々が中へ突進した。店員が「並んでください」と声を掛けても、無視した群衆の中の多くの人々が、ガラスケースや棚に並べられたノートパソコン、携帯電話、プリンター、DVDプレーヤー、映像音響機器、カメラ、ビデオカメラ、プロジェクター、MP3プレーヤー、小型の家電製品などの、何百もの電化製品を略奪していった。店主のムサ・タシュクンさんが「なんてことだ、店が空っぽになってしまった」 と押し寄せる群衆に抵抗している一方で、店員たちはといえば、安全を確保するために机の下へ避難することを余儀なくされた。一時間に及ぶ混乱状態と商品の持ち出しは、警察の機動隊が現場にやってきてようやく終息した。
今回の略奪騒ぎの被害が甚大であると語った店主のタシュクンさんは、「ドアが破壊され、突然人々が中へと押し寄せてきたので、どうしようもなかった」と話している。タシュクンさんは、携帯電話や小さな電子機器、家電製品などが箱から出されて、ポケットや鞄にしまいこまれ、店の外に持ち出されたと語った。タシュクンさんは「仕舞いには、店内に吊り下げられてあるパネルまでも押し寄せてきた人々によって粉々にされてしまった。警察は店側が撮ったカメラの映像を解析している。私たちは、オープン当日限定で多くの商品を50%オフにすることで、人々のニーズに少しでもお手伝いできればと思っていた。こんな結果になってしまい大変残念だ」と話している。

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( 翻訳者:沓澤実紗子 )
( 記事ID:18625 )