イラク政府、油田開発へ各国石油企業と契約
2009年11月06日付 al-Hayat 紙

■ バグダード:油田の開発に1000億ドル、土曜日に選挙法案可決の見通し

2009年11月06日付アル=ハヤート紙(イギリス)HP1面

【バグダード、ロンドン:本紙】

 イラクは80ヶ月間で1日あたり600万バレルまで石油生産を上げることを計画しており、昨日、西クルナ油田開発のために、アメリカの「エクソンモービル」社およびイギリス・オランダの「シェル」社と大規模な契約に署名した。火曜日には巨大企業「ブリティッシュペトロリアム」社およびそのパートナーである中国の「CNPC」社とルマイラ油田開発に関する同様の契約に署名し、月曜日にはイタリアの「エニ」社が率いる企業連合とズバイル油田の開発に関する契約に署名した。

 イラク石油省は、数日後にナースィリーヤ油田開発に関する協定を「新日本石油」と結ぶと伝えられている。議会での説明要求に対してフサイン・アル=シャハリスターニー石油相は、「主要な契約の締結が完了した後、生産能力を現在の1日200万バレルから3倍に拡大するために、各企業は1000億ドルに及ぶ資金を投入する。ロシアの「ルクオイル」社もこれらの契約のうちの1つを獲得する可能性があり、その場合イラクは、フランスを除く国連安保理の常任理事国の企業と、油田開発に関する契約を結ぶことになる。一方でフランスは、イラク軍への武器供給に関する契約を獲得するだろう」と述べた。

 アナリストらは、「1月16日の選挙を前に締結されるこれらの取引契約のタイミングは、イラク政府と、立場を強化するために契約の早期締結を目指す外国企業の双方にとって適切である。しかし選挙結果が判明する前に大きな投資を行う可能性は低い」と述べている。

 政治面では、イラク議会のバハー・アル=アウラジー法務委員長が、「議会は明日、選挙法案可決の最大の障碍となっているキルクーク問題が合意に達したことを受けて、選挙法案の採決を行う」と発表した。

(後略)

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( 翻訳者:青山沙枝 )
( 記事ID:18639 )