エラズーで、カラコチャン郡バシュユルト町を震源する震度6.0の地震が発生し、その後も余震が続いている。ボアズィチ大学カンディルリ天文・地震研究所の測定によると、パル郡ギョクデレ村で、朝5時14分に震度2.8、5時17分に2.6、5時20分には4.1の二回の地震が発生した。震度6の揺れを観測したカラコチャン町では、5時12分に2.8、5時15分には2.9の2回の揺れがあった。
ケラコチャン郡バシュユルト町を震源する地震による死者数は51人に達し、このほかに50人以上のけが人がいるとみられている。地震ののち、最大で震度5.5以上の、50回を超える余震が発生する一方、被災地に送れらた救助、捜索隊も活動を続けている。レジェプ・アクダー保健相は発表を行い、死者数はすでに発表されている57人ではなく、51人だとし、数の間違いは一人の人を二回カウントしたためだと述べた。
この地震では11の町やコヴァンジュラル郡とカラコチャン郡では、わずかな物損があっただけで、死者などはなかったのに対し、被害の多くは、コヴァンジュラル郡のカナットル、ギョチメンレル、デミルジ、オクチュラルの各村で発生した。これらの村での被災者は、都市部の病院に搬送された。(死者名のリスト略)
■大臣の被災地視察
地震ののち、国務大臣兼副首相のジェミル・チチェキ、ジェヴデト・ユルマズ住宅供給相、レジェプ・アクダー保健相は被災地の村を訪れ、何人かの同地選出の国会議員とともに村々を回っている。ジェミル・チチェキ副首相は、オクチュラル村視察の後で行った記者会見で、エラズーでの地震での死者数は57となったと述べた。
(中略)
■救助活動続く
地震ののち、周辺の県から、この地域に救助隊、救急車、医療チームが派遣されている。赤月社のムシュ支部からは、大型トラックで救助物資が搬送された。ビトゥリス県からは、112番救急サービスチームと、ナショナル緊急医療チームが被災地に出発した。
(中略)
■「激しい地震だったが、大地震とはいえない」
ボアズィチ大学カンディルリ天文・地震研究所のムスタファ・エルディキ所長は、エラズーで発生した地震について、「激しい地震だったが、大きな地震とはいえない」と述べた。
カラコチャン郡バシュユルト町を震源する震度6.0の地震に関し記者会見を行ったエルディキ所長は、この1世紀の間に、東アナトリア断層では震度6以上の地震は発生しておらず、トルコの地震予測地図からみると、もっとも危険なのは、北アナトリア断層だとみられる、と述べた。また、「私たち専門家が代表的地震と呼ぶのは、震度7レベルのものです。えらず―の地震は激しかったが、大きな地震とはいえません。北アナトリア断層でも、東アナトリア断層でも、常に地震の危険性があります。しかし、これらの地域で地下のエネルギーの蓄積に関し予測をするのは難しい。国民一人一人が、地方自治体や中央防災庁の規則に従う必要があります。現時点では、建造物に印をつける必要があります。危険な被害の大きい建物に入らない方がいい。もちろん、被害の小さい建物に荷物を取りに短時間入ることは可能です。しかし余震は、3,4日は続きます。何らかの被害をうけた家には入らないに越したことはありません。」と述べた。
エルディキ所長は。地震の「激しさ」と「大きさ」が混同されているとのべ、「6だといっているのは、地震の大きさです。地震の「大きさ」は6ですが、「激しさ」は場所によって、また震源からの距離によってかわり、7にも、8にもなります。この二つの概念を混同しないようにしなくてはいけません。前者は、地震エネルギーを示し、後者は被害を及ぼす可能性を示しています。」
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( 翻訳者:トルコ語メディア翻訳班 )
( 記事ID:18640 )