エラズー地震は4時間前に予測されていた
2010年03月08日付 Radikal 紙

ベルキ・ウストゥンダー助教授は、マルマラにある観測点から送られてきた情報によってエラズー地震を4時間前に予知していたと述べ、「観測点がマルマラにしかないためにどこで地震が起こるか突き止めることができませんでした。観測点を増やさなければなりません」と話した。

【ブルサ】「岩盤圧力観測システム及び地震予知プロジェクト」の一環としてマルマラ地域に設置された4つの観測点から得られたデータによって、東方で断層運動が起こることが前もって予知されていたことが明らかになった。

イスタンブル工科大学電子工学学科のベルキ・ウストゥンダー助教授はアナトリア通信(AA)の記者に対して、彼が代表として推進している「岩盤圧力観測システム及び地震予知プロジェクト」の一環としてマルマラ地域に観測点を設けられており、この観測点から連続的にデータが得られていると話した。

ウストゥンダー助教授は、研究活動において震度5以上の地震を12~24時間もしくはもっと前から予測することができたと話し、「地震の予兆を捉える指針の表示によって予知を行っています。65%もの確率で震度5以上の地震を察知しています」と述べた。

同助教授は、エラズー地震が発生する前に過去に起きたビンギョル地震から得たデータに類似したパラメーターを察知したと述べ、「我々の最も東寄りの観測点であるサカリヤ観測点とともに4つの観測点から得られたデータにおいて断層の運動を確認しました。約4時間前に得られたデータは東方で運動が起きるのを示していました」と話した。

また東方で断層運動が発生することを予知することができたが、場所の特定はできなかったとし、それは東部に観測点が設置されていないためだと述べた。

■ 「観測点の不足のために、発生地を予知できませんでした」

自然活動調査協会(DOHAD)のフアト・アガルダイ会長は、観測点から得られた情報に基づいて2月28日に地震が発生しうると予知していたとし、次のように述べた。

「我々の間で共有している報告書では、近いうちに東方で運動が起きるだろうと予測されていました。なぜならデータに地震の予兆と圧力が見て取れたからです。観測点の不足のためにどこで発生するか突き止めることができませんでした。全ての観測点はマルマラ地域に集中しています。」

アガルダイ会長は、入手したデータとエラズー地震の関連性を見るにつけ、プロジェクトがいかに重要なものであるかはっきりしたと強調した。またこのプロジェクトを押し進め国土全体において観測点を増加する必要があると述べた。

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( 翻訳者:篁日向子 )
( 記事ID:18642 )