巡航ミサイル「ナスル1」生産ラインの運用、開始される
2010年03月08日付 Mardomsalari 紙
2010年3月8日付ジャーメ・ジャム紙1面に掲載されていた写真を転載
2010年3月8日付ジャーメ・ジャム紙1面に掲載されていた写真を転載

国防軍需相出席のもと、巡航ミサイル「ナスル1」の生産ラインの運用が国防省航空産業研究所で始まった。

 ISNAの報道によると、同生産ラインの運用開始セレモニーに出席した革命防衛隊准将のアフマド・ヴァヒーディー司令官は、記者団との会見のなかで、「ミサイル‘ナスル1’は巡航ミサイルの一種であり、3000トン級の艦船を破壊することができる。このミサイルは短距離ミサイルであり、現在、陸上ならびに各種船舶から発射する能力を有する。近い将来、ヘリコプターや潜水艦から発射する能力も、同ミサイルの戦術能力に追加されるだろう」と述べた。

 同氏は、「このミサイルを大量生産し、革命防衛隊ならびに国軍の海上部隊に納品することによって、イラン・イスラーム共和国海上部隊の防衛力はめざましく向上することになるだろう」と述べた。

 同氏はさらに、「ミサイル部門をはじめ、国防省防衛産業で獲得されてきた数々の進歩は、研究や革新を上手に管理し、〔きちんとした〕技術〔開発〕計画を立てて、各技術の戦略的マネジメントを図ってきたことの成果である。それにより、国防産業にとって死活的重要性を有する、鍵となる技術が〔我が国に〕もたらされてきたのだ」と述べた。

 国防相は、「変化のスピードは速く、技術のライフ・サイクルは短くなっている。そのため、国家の独立と安全、及び領土保全という諸成果をまもるためには、国防省は否応なく、最新技術の活用を重要な戦略として追求せざるを得なくなっている。『イラン20年ビジョン』が掲げる防衛産業部門の諸目標は、まさにこの戦略によって実現が可能となるのだ」と説明した。

 同氏は、軍の求めに応じることは国防省の最重要懸案の一つであるとして、「我々は『能力に基づいた研究・開発・生産』のアプローチを、『軍が必要としている研究・開発・生産』のアプローチへと転換すべく努力してきた。全軍最高総司令官〔=ハーメネイー氏〕が常々強調しておられる『最短の道』を活用することで、この重要な任務の実現に努めてきた」と付け加えた。

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( 翻訳者:尾曲李香 )
( 記事ID:18664 )