イズミトでローマ時代の遺跡で、おそらくその中を馬車も通れるだろうほどの巨大なトンネルが発見された。
■巨大トンネルが発見された
歴史記録によると、人間がすみついておよそ3,000年がたち、古代ローマ帝国時代には、一時期ニコメディアという名で首都にもなったイズミトで発掘が行われ、歴史的遺物が噴出している。イズミトの考古学・民誌博物館がチュクルバー地区で去年開始した紀元前3世紀の遺跡の発掘で、ローマ帝国の首都であった時代に作られた大きな建造物が発掘された。
戦勝祝いの場として知られる崩落した建造の柱と天井が発掘された。遺跡はアドナン・ザムブルカン文化局長とイルクセン・オズバイ博物館長の管理のもと、今日から博物館の中庭に移されはじめた。オズバイ博物館長は、今日のイズミトが、一時期、ローマ帝国の首都であったことにふれ、ここから出土した遺跡がとても価値があり、とくに、女神アテネが初めて女性戦士の格好をした色つきのレリーフが見つかったと展示版に書いて説明した。イルクセン・オズバイ氏は、この地域を遺跡公園とする予定であること、しかし遺跡全てが発掘されるためには、数軒の家屋の接収が必要があると説明した。
■驚くべきトンネル
一方、イルクセン・オズバイ博物館長は、発掘場所に近い地域で数軒の家屋の下にとても広いトンネルがあり、また、一部の人がここできのこを栽培していると話した。アドナン・ザムブルカン文化局長とイルクセン・オズバイ博物館長は報道陣とともにギュリュムセル通りにある4階建てのアパートの所有者をなんとか説得し、その後アパートの地下から続くトンネルに入った。トンネルは6メートルの広さで、最初は広さは3メートルだったとみられ、いくつかの家の下にトンネルがのびていることがわかった。トンネルの床には海の砂とルーム貝の貝殻があり、伝説の中だけで話された大きな地震と津波が実際にこの地域にでおきていた、という印象を与えている。
イルクセン・オズバイ博物館長は、建物の所有者がこれまで中に入ることを許可せず、自分も初めてここに入ったと話し、「すばらしい建築物だ。この中を馬車が通ったと伝説で言われている。どこまで続いているのかわからない。非常に大規模な調査が必要だ。いくつかの地点上では建物が建設され、その際にトンネルに穴が開き、おそらく内部に人が入ったが、またコンクリートで埋められてしまったとみられる」と語った。
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( 翻訳者:畔上曜子 )
( 記事ID:18758 )