トゥルクメンが、イラクの選挙結果を左右
2010年03月28日付 Yeni Safak 紙
イラクは、国民議会選挙においてマーリキー氏を2議席差で下した「世俗派連合」イラキーヤの党首、アラウィー氏の勝利に包まれた。支援者たちが楽団を伴って通りでダンスショーなどを行う一方で、僅差の勝利にはトゥルクメンたちの票が鍵となった。しかし開票結果発表時間に起きた死者57人に及ぶテロは、今後のプロセスが流血を伴う可能性のあることを示している。
アメリカによる占領以来、イラク人たちは(今回)初めて「自分たちの意思によって」リーダーを決定する興奮を体験した一方で、マーリキー氏を2議席差という予想外の形で下した「世俗派連合」イラキーヤの勝利は、道々で「ベリーダンス」(ショー)付きで祝福された。しかし公式な開票結果の公表時間に首都バグダードで起き、57人の死者を出したテロのニュースは、今後のプロセスが(マーリキー陣営の)敗北を認めたくない者たちの影響もあり、苦痛を伴うであろうことを示した。に実際、マーリキー現首相は結果を最終的なものとして受け入れない旨を明らかにした。
■連立政権
アヤド・アラウィー氏は(開票後)最初の記者会見において、第1党による(単独)政権ではなく、広く国内の諸勢力を集めた連立政権を立てる方針であることを明らかにした。公式結果によると、イラキーヤ連合が91議席を獲得した一方で、ヌーリー・アル・マーリキー首相率いる法治国家連合は89議席にとどまった。(また)シーア派であるイラク国民連合は70議席、クルド連合は42議席、スンナ派であるイラク合意戦線は6議席、ジャワード・ボーラーニー内務大臣が党首であるイラク統一連合は4議席、クルド変革運動は8議席、クルド・イスラム連合は4議席、そしてクルディスタン・イスラム連合は2議席獲得した。アラウィー陣営はスンナ派が多数を占めるモースルやキルクーク、アンバル、バクーバそしてサラハッディン州などで首位に立つ一方、ヌーリー・アル・マーリキー陣営は(住民の大多数が)シーア派であるバスラやバビル、カルバラー、ワシット、ナジャフそしてムサンナーにおいて第1党となった。
■トゥルクメン人たちの支援によって勝利した
選挙前に同じトゥルクメン同士で共同戦線を組むことができず、それぞれ別々の同盟関係にもとづき選挙活動をする決定をしたトゥルクメン人たちは、5つの異なる連合リストに名前を連ねた。トゥルメンを含む組織としては中心的な役割を果たしたイラク・トゥルクメン戦線は、選挙で勝利したイラキーヤと連合を組んでいた。イラキーヤは、トゥルクメン戦線の援助によりマーリキー首相率いる法治国家連合を下すことに成功した。
■公式結果爆弾:57人死亡
イラクにおいて選挙結果公表日に起きた二つの爆弾を使用したテロでは、57人が死亡した。警察は(また)、首都バグダードから北方80キロメートルに位置する都市ハーリスにおいて、夕方人々で混み合うレストラン付近で起きたテロにより73人が負傷したことを明らかにした。
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( 翻訳者:指宿美穂 )
( 記事ID:18788 )