イスラム・モード旋風―ファッション・ショー参加企業、2倍に
2010年03月31日付 Radikal 紙
去年65社の参加により初めて開催されたイスラムファッションショーへの今年の参加企業数は、120社へ到達した。
イスタンブルショー会場で4月8日から11日の間に開催される第2回イスラムファッションショーへは、イスラム風の衣服、婚約衣装、ウェディングドレス、スカーフ、帽子、トゥルバン(スカーフの一種)、マタニティウェア、カフタン(中近東の袖とたけの長い衣服)、水着、フェラージェ(たけ長、長袖の黒い衣服)、鞄、装飾品の生産者が参加する。
デモス・ショー協会のヒュセイン・アルスラン会長は、「この市場はトルコ繊維部門に新しい輸出の扉をかすかに開くと同時に、新たな販路として考えられ始めている」と述べた。
準備が着々と進められているショーでは、イスラムファッションのトレンドが展示され、(国内の)イスラムファッションの製品の生産者、小売業者、卸売業者、国外のイスラム衣服の輸入者が一堂に会するとされた。
アルスラン会長はこのショーに国内及び国外のイスラムファッション製品の生産者は大いに関心が寄せられていると説明し、国内の繊維輸出者に新しい販路をもたらすのを期待していると述べた。
2009年に開催された最初のショーには65社が参加し、第2回イスラムファッションショーへの参加企業は2倍の120社であるとして、会長は次のように述べた。
「この市場はトルコ繊維部門で新しい輸出の扉をかすかに開くでしょう。この分野は輸出にとって新しい販路と考えられ始めています。世界に約15億人のイスラム教徒がいることを考えれば、市場の大きさはおわかりでしょう。イスラム教徒の人口のうち2億5000万人の服装がイスラムの規則によるものであることを考慮すれば、トルコの繊維市場は約10倍大きくなることが予想されます。このショーは、世界の様々な地域から訪問する購買者と販売者の交流を目的としています。ショー会場の面積は今年約300パーセント拡大しました。去年1つのサロンで開催されたショーは、関心の高さにより、今年は3つのサロンでの開催へと拡大しました。」
アルスラン会長は、イスラム風の衣服、婚約衣装、ウェディングドレス、スカーフ、帽子、トゥルバン、マタニティウェア、カフタン(中近東の袖とたけの長い衣服)、水着、フェラーセ(たけ長、長袖の黒い衣服)、鞄、装飾品、手製のスカーフの生産者が参加すると述べ、さらにショーにはイスラムファッションのデザイナーとウムレ(小巡礼)・メッカ巡礼関連組織の企業も参加すると語った。
ショーでは国外での宣伝活動により国外から3000人の業界関係者と国内における宣伝活動により1万2000人の国内関係者を歓待すると述べた。
アルスラン氏は、ショーに参加する国内生産者は緊密な輸出網を形成するのに勤しみ、この機会を利用して国外の業界関係参加者は最新のトレンド製品を選ぶ機会に恵まれるとした。
また参加企業とファッションデザイナーによる新シーズンの創作品は展示会場の他ファッションショーでも宣伝のチャンスがあるとし、デザイナーと企業はショール、スカーフ、パルドス(涼しい時期に着る薄手のロングコート)、コートのデザインコンテストに参加もできると明らかにした。
アルスラン氏は、ショーではイスラム風衣類の他にもコンセプトに合っているズボンからウェディングドレス、パジャマ、子供服まであらゆる製品が展示され、国外での宣伝がイラン、シリア、サウジアラビア、アラブ首長国連邦、イラク、リビア、モロッコ、チュルク系諸共和国、レバノン、エジプト、ヨルダン、マレーシア、インドネシア、アメリカ、フランス、カナダ、ドイツで実施されていると述べた。
■ハシェマ(イスラム風水着)のファッションショー
アルスラン氏は、今年ショー事業の中でさらに水着のファッションショーが行われ、保守層が海やプールで着ることを好むイスラム風水着「ハシェマ」をブランド化したハシェマ繊維やマヨクスのような企業もショーに参加すると説明した。同氏はショーでは6000~7000人の国内訪問者と3000人の外国人訪問者が見込まれていると述べた。
ショーにはシリア、インド、マレーシア、ヨルダン、イギリス、ドイツ、イラン、レバノン、イラクを含む20ヶ国の企業が参加するとし、外国系通信社もこのショーに大きな関心を寄せており、トルコを代表してこの状況を光栄に思っているとも付け加えた。
この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る
( 翻訳者:釘田遼香 )
( 記事ID:18796 )