マルディンの高校生、遠方での「大学入学一次試験(YGS)」受験に抗議
2010年04月03日付 Milliyet 紙

マルディン県クズルテペ郡で大学入学一次試験(YGS)受験のため約1万人の学生が、大学入試センター (ÖSYM)によって自身の希望と異なる町に送られ、このことが反発を呼んだ。

クズルテペ共和国広場に集まった約200人の学生は、以前試験でカンニングしたとしてブラックリストに載せられ、このようにペナルティを科されたと述べた。
クズルテペ市教育支援所のヌルッラー・トゥンチュ所長も最近行われた試験で、郡自治体がカンニングの嫌疑にさらされたこと、不正行為を行ったとする犯人は誰かと問われれば、これは学生たちではなく大学入試センター自身であると述べた。

トゥンチュ氏は、「クズルテペでは今年約1万人の学生の多くが自身の希望とは異なりカイセリ、トラブゾン、ボル、アダナ、マラトゥヤ、アドゥヤマン、キプロス、ムーラ、エラズー、スィノプ、エディルネ、エスキシェヒルといった町で受験することになっている。学生たちは大きなストレスを受け、心理的にもダメージをうけた。これらの学生たちが失敗したとすればその責任はだれが負ってくれるのか、大学入試センターよ」と述べた。

トゥンチュ氏は、地域の経済条件を考慮した場合、多くの家庭に負担がかかり、このため受験することができない学生たちもいるだろうと述べた。トゥンチュ氏は、学生たちへのこの不当な扱いがなくなることを望んだ。
シュルナクのスィロピ郡でも一部の学生が大学入学一次試験のために遠方の町まで行くことを強いられていることと明らかにし、大学入試センターが学生の希望と異なる受験場所を指定していることに抗議した。学生たちは、「家族は読み書きを知らないため、私たちが個人的にこれらの町を選んだと思っている。試験の前に大きなストレスとなっている」と話した。

■「300リラ(約18,600円)から400リラ(約24,800円)の負担」

報道を見たトゥラン・ビルゲチさんは、「受験地としてこれらの町が選ばれる際、一般的に学生たちの経済的、社会的、心理的状況が考慮されたとされている。この2年間に決定された町は私たちにとっては遠すぎる。
少なくとも300、400リラのコストがかかる。これは家族の月の生活費に匹敵する。私たちの経済状況は苦しいのです」と述べた。

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( 翻訳者:永山明子 )
( 記事ID:18815 )