イスラエルのリーバーマン外相、エルドアン首相を誹謗中傷
2010年04月06日付 Zaman 紙

イスラエルのアヴィグドール・リーバーマン外相は、レジェプ・タイイプ・エルドアン首相によるガザとエルサレムに関する最近の批判を受けて、エルドアン首相が「徐々にリビアの指導者カダフィのようになっている」と主張した。

 リーバーマン外相はイスラエルのYnetニュースサイトに載せた声明で、「エルドアン首相は着実に(リビアのムアムメル・)カダフィもしくは(ベネズエラの)ウゴ・チャベス大統領のようになると信じている」と発言した。

 同外相は「これは彼がやっていることであって、問題はトルコではなくエルドアン首相である」と付け加えた。

 Ynet紙は、リーバーマン外相が、イランによる核兵器保有の推進、トルコから発せられる批判、パレスチナ側による独立宣言するとの脅しへの直面、またアメリカのバラク・オバマ大統領がエルサレムでの建設(活動)を統制しようする動き、といった諸問題にも関わらず、「外相は平静を保っている」と報じた。

 同外相は、「我々はファラオを超えた。この時代で成功を収めている」とし、イスラエルの独立とその存在を守るために奮闘する者は、この圧力に立ち向かう必要があると述べ、「他に選択肢はない」と話した。

 パレスチナ政府が来年おそらく夏頃独立宣言するとの声明に対し、外相は「一方的な決定です。われわれ(を縛る)あらゆる束縛もなくなる」と話した。しかしリーバーマン外相はこのような決定は「解決と平和をもたらすものではない」と表現した。

■アメリカとの間に危機はない

 リーバーマン外相は、アメリカの中東特使ジョージ・ミッチェル氏がこの地を新たに訪問する前に、アメリカ側とイスラエル間に危機的なことはおこらなかったとし、イスラエルが米大統領と非常に実のある対談することが必要であるとしている。

 外相は「オバマ大統領に、エルサレムでの家屋の建設を止めないということ、そして(西岸での)10カ月の(建設活動停止)期間の終了後に建設再開を明言することが必要であると考えている」とし、この問題でなんら幻想はないと話した。

 ガザへの封鎖を軽減、パレスチナ自治政府のマフムード・アッバース大統領への新たに意思表示、エルサレムでの家屋建設中止といったアメリカ政府の要求に対し、外相は「パレスチナ人に向けて、新しく意思表示は計画していない」とした。

 リーバーマン外相は「ネタニヤフ政権は直接会談の前に、よりよい雰囲気をつくるために十分意思表示をした」と話し、次のように述べた。

 「しかしこれに対して、追加の要求、圧力と非難以上にいかなる積極的な反応を見ていません。新しい意思表示を必要とは考えていません。今こそパレスチナ側で意思表示するときです。」

 一方、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相も北アフリカ出身のユダヤ人が昨晩催した過ぎ越しの祭りに参加し、「国の北部、そして南部で、そして特にエルサレムで前進を続行します」と話した。

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( 翻訳者:畔上曜子 )
( 記事ID:18835 )