トルコで国民の52.9%が、別の表現をすれば半数以上の人が、家計が「厳しい」と感じている。この中の16.9%は「非常に厳しい」と表現している。「楽である」と答えている割合は10%である。
経済危機によって、トルコで生活がより困難になった。トルコで国民の52.9%が、他の表現をすれば半数以上の人が、家計が「厳しい」と感じている。トルコ統計機構が行った『生活実感調査2009』によると、国民の36%が「厳しい」、16.9%が「非常に厳しい」生活を送っていると述べた。また同様に35.5%が「中程度」、10%が「楽である」という結果になった。
■ 非都市部で生活するのはより厳しい
月々の家計が「非常に楽である」と答えた人々の割合はたったの1.6%であった。国民の家計を非都市部と都市部の間で比較してみると、非都市部で生活をするほうがより厳しいようである。同様の調査で、非都市部に住む国民の38.6%が「厳しい」、19.2%が「非常に厳しい」と述べている。都市部で住む国民の35%が、家計が「厳しい」、15.9%が「非常に厳しい」と述べている。非都市部に住む国民の0.6%が「非常に楽である」と答える一方で、この割合は都市部では2.1%にのぼる。
■ どちらの生活が困難なのか?
都市部で住む国民の36.8%が家計について、「中程度」、10.3%が「楽である」を述べた。非都市部で住む人の(同じ質問にたいする返答)の割合は、順に32.4%、9.3%である。国民の収入別にみると、家計の収入が600TL以下の層の43.2%、600~900TLの層の44%、900~1500TL の層の35.5%、1500~2500TLの層の10.2%、2500TL~3500TLの層の10.2%が、家計が困難と述べている。収入が 3500TL以上であっても6.4%の人が、家計が「厳しい」と表現している。収入が600TL以下の2.5%、600~900TLの5.4%が、 900~1,500TLの10%が、1500TL~2500TLの20%、2500~3500TLの36.2%の人が、家計は「楽である」と述べた。収入が3500TL以上の家庭で家計が「楽である」と答えたのは39%である。
■ 42.7%は不満を言っている
世帯人数の規模によって評価をするにあたり、家族数が大きくなるにつれて家計がより苦しくなるようである。10人以上で成り立つ家庭の50.8%が、家計が「厳しい」と答える中、1.9%は「楽である」と述べている。1-2人からなる家庭の35.2%が、家計が「厳しい」、15%が「楽である」と述べている。1-2人からなる家庭の13%が、10人以上からなる家庭の25.6%が、家計が「非常に厳しい」と明らかにした。回答者の延べ42.7%が月々の家計に「満足していない」、または「全く満足していない」、31.4%は「満足している」、または「非常に満足している」と述べた。女性の9.6%が、男性の 10.1%が月々の家計に「全く満足していない」ことを明らかにした。
■ この調査はなぜ行われた?
トルコ統計機構から提供された情報によると、「生活実感調査」の目的は、トルコにおける個々人の主観的な幸福の認知、健康、社会保障、学校教育、職業生活、収入、個人的な安全、公共治安と関わるサービス、自己啓発といった生活の基本分野での満足の度合い」とその通時的変化を追うことである。調査は、18歳以上の個人を対象とし、トルコ、都市部、非都市部レベルで当初通り実施された。
■ トルコ統計機構による幸福
トルコ統計機構によると、幸福とは、痛み、悲しみ、苦痛がないことや、これらの代わりに幸せ、喜び、満足感があることと特徴づけられる状況、つまり人生で一般的な満足の状況にあることである。満足はいうと、必要、願望を満たすことによって生まれる感情のことである。2009年54.3%が自身を幸福、 14.6%が幸福でないと表現する中、2008年は順に55.8%、13.9%であった。2009年は女性が男性よりもより幸福である。女性の中で幸福度合いが58.1%であるのに対し、男性では50.2%となっている。
年齢層によっても幸福の度合いは変わってくる。18~24歳の層では個人の幸福の割合は57.4%であるのに対し、65歳以上の年齢層ではこの割合が54.3%に下がっている。教育レベルが上がるにつれて幸福度も増加する。2009年小学校を卒業した人の幸福度は52.5%であるのに対し、高等教育、または大学を卒業した人のこの割合は63.2%に高まる。2009年既婚者の57.3%が幸福である中、未婚者のこの割合は46.8%である。
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( 翻訳者:池田峻也 )
( 記事ID:18837 )