エルドアン首相、フランスでトルコ系市民へ演説
2010年04月07日付 Yeni Safak 紙
ヨーロッパに居住するトルコ人に対しエルドアン首相は、次のように演説を行った。「トルコの顔は西へと向けられているが、決して東に背を向けていない。長きに亘って共に生きてきた、そしてそうした国々に無関心ではいられない。それらの国々にいる我々の兄弟を見捨てたりできない。」
レジェプ・タイイプ・エルドアン首相は、「トルコの顔は西へと向けられているが、決して東に背を向けていない。長きに亘って共に生きてきた、そしてそうした国々に無関心ではいられない。それらの国々にいる我々の兄弟を見捨てたりできない」と述べた。
エルドアン首相は、フランス訪問の一環でゼニス・サロンで開催された「パリの集い」で、ヨーロッパに居住するトルコ人と一堂に会した。サロン到着時に拍手で迎えられたエルドアン首相とエミネ・エルドアン夫人は、サロンの人々に対し演壇からカーネーションを投げ込んだ。
「パリの集い」には、エゲメン・バウシュ国務大臣・EU加盟交渉担当官、ザフェル・チャーラヤン国務大臣、アフメト・ダヴトオール外務大臣、エルトゥールル・ギュナイ文化観光大臣、ヴェイセル・エルオール環境森林大臣、そして国会議員数名とタフスィン・ブルジュオール在パリ・トルコ大使も参加した。
アンタキヤ文明合唱団のコンサートと共に始まったこの集いで演説を行ったエルドアン首相は、パリでヨーロッパ各地から訪れたトルコ人と対面することに熱狂と興奮を感じると述べた。
エルドアン首相は、ヨーロッパに居住するトルコ人に対し次のように話した。
「これは兄弟の集まりであり、親友の集まりである。我々の集いは、専ら愛情に基づく集いである。あなた方の幸せ、やすらぎ、やすらかさは、我々のやすらぎであり、我々の幸せ、我々のやすらかさである。あなた方の悲しみは我々の悲しみであり、あなた方の痛みは我々の痛みである。我々は故郷というもの、異郷で暮らすことがどのようなものか非常によくわかっている。愛した人と離れ、両親、家族と離れて過ごすことがどのようなものか非常によくわかっている。
我々は、母国のあなた方の同胞は、1961年以降あなた方を異郷へと送り、それ以降一時たりとも祝福を欠かさなかった。次のことも知っていただきたい。ここヨーロッパであなた方は決して一人ではなく、決して孤独ではない、そして見捨てられた人間ではない。頭をうなだれることは決してしないでほしい。なぜならあなた方はここでは、あなた方が暮らし、働き、国民となった親愛なる諸国に守られているからだ。
フランスは、数多くの噂にも関わらずトルコの友好国であり、同盟国だ。最も緊密な関係を持つ国家の一つである。次のことを知ってもらいたい。あなた方はトルコへの熱情、トルコへの郷愁を常に持ち続けているだろう。思うに、フランスはあなた方に異郷ではなく、自身の家で過ごしているように感じさせている。あなた方をよく気付っているがゆえに、フランス政府にとりわけ感謝をしている。
同様にあなた方は、力強い国家、尊敬に値する国家、歴史、文化、文明に富んだ国家、トルコの国民なのである。」
(後略)
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( 翻訳者:岩根匡宏 )
( 記事ID:18844 )