二日間の予定でトルコを訪問しているディミトリス・ドルツァスギリシャ副外相はNTVの質問に答えた。目的は協力関係の推進であると述べたドルツァス外相は、トルコのEU加盟を支援すると繰り返した。
ドルツァス副外相はアンカラ訪問の際にアフメト・ダヴトオール外相と会談した。訪問中にレジェプ・タイイプ・エルドアン首相が5月中旬にアテネを訪問する旨が明らかにされた。今回の訪問の前に、二国間の協力関係強化を目指した5カ条の信頼関係促進案が承認された。
その条件は次のようなものである。
・トルコとギリシャは、平和のために共同教育センターで共催の教育プログラムを行う。
・ 軍司令官は、相互に士官学校の生徒たちに講演を行う。
・ギリシャの一師団または旅団は訓練のために第3軍司令部に配属され、トルコの一師団または旅団はギリシャのNATO軍の指揮下配属になる。
・士官学校で計画される国外活動の中で相互の訪問を調整し、二国間の士官学校で共同戦略活動を実施する。
■ 目標はジェム‐パパンドレウモデルの継続
ギリシャのドルツァス副外相はNTVへの回答の中で、ギリシャの目標はヨルゴス・パパンドレウとイスマイル・ジェムの両外相時代に作られた協力のモデルを継続することであると述べた。
ドルツァス副外相は、このプロセスにおける最重要事項は大陸棚であると強調し、次のように述べた:「我々の目標は大陸棚の境界を作ることです。今回の会談で、明確な境界確定作業に入るつもりはありません。パパンドレウ首相がエルドアン首相に書簡で明かしたように、我々もこの計画の議事日程を発表して良い成果を出せるよう尽力しなければならない。万が一合意に至らなかった場合は、この件を国際司法裁判所にゆだねることにしています。」
さらに同副外相は、キプロス問題においてはまだ解決への道があると述べ、それがEU加盟交渉と関わっていると強調した:「キプロスのギリシャ人地区[キプロス共和国の意]はEUに加盟している。交渉の後に理解を得られれば、キプロス全体がEU加盟国になる。キプロスはEU内で活動せねばならない。これは二国にとってもEUにとっても有益である。解決はヨーロッパ(内部)でなされねばならないのだ。」
■ 特権的パートナーシップとしてのEU加盟に賛成しない
ドルツァス副外相は、トルコのEU加盟を支援すると繰り返した:「ギリシャとパパンドレウ首相は、トルコのEU正式加盟を全面的に支援する。ギリシャはこのような立場をとる。トルコは正式メンバーでなければならない。特権的パートナーシップのような案に賛成しない。」
ギリシャの副外相は、5月下旬のエルドアン首相アテネ訪問は、二国の協力関係の推進のための良い機会であると語った。
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( 翻訳者:大門志織 )
( 記事ID:18849 )