殺人のような、交通事故!―工場帰りの女性労働者5名死亡
2010年04月10日付 Radikal 紙


7.5リラ(約470円)の残業代ため、22時まで残業していた労働者らを乗せたシャトルバスが事故を起こした。事故の原因は道路の欠陥と速度超過とされ、5名の女性労働者は体がバラバラになり、亡くなった。

工場で残業していた縫製作業員は、帰宅の途で亡くなった。道路上におかれたバリアがまるでギロチンのようにシャトルワゴンを切断し、母子一組を含む5名の女性労働者は体がバラバラになり亡くなり、18名の労働者が負傷。亡くなった女性労働者のうち3名は、3日前に仕事を始めたばかりだったという。

ヤロヴァ-イズミット間の幹線道路の6キロ地点にあるアルクム・テキスタイル社では、パジャマや夜着、ベビー服、ランニングシャツを生産しているが、ここで労働者らは一昨日の夜20時に、通常シフトが終了した後も7.5リラの残業代を得ようと2時間の残業を行なっていた。

労働者らは22時に家路に着くため23歳のナズィフ・T容疑者の運転する乗用ワゴンに乗った。ワゴンは証言によれば「運転手の極端なスピード超過の結果」、脇道から幹線道路に出る際に、昼間に道の側に置かれたコンクリートバリアに衝突。その後、ワゴン車はバリアの上に落ち、バリアはワゴンをギロチンの如くに乗客もろとも切断した。カデル・ボズテペさんと母親のネルミン・ウルマクさん、エブル・ヤヴズデールさん、ネヴィン・イシュジャンさん、そしてネジュミイェ・デニズさんがその犠牲となった。また負傷した18人は国立ヤロヴァ病院に搬送された。事故を知って病院につめかけた多くの近親者も泣き崩れた。

スピード超過・道路の問題・不注意
共和国検察団が今回の事故に関する調査をスタートさせ、運転手ナズィフ・T容疑者を逮捕した。同容疑者はアルコールを摂取していなかったことがわかっている。しかし事故時に道路に欠陥があったことも原因のひとつとされている。
アナトリア通信が取材した何人かは、舗装工事によって道路の道幅が突然狭くなっていることが事故の原因であるとし、現場周辺に警告表示がなかったこと、警告表示が今回の事故後に設置されたことなどをあきらかにした。

ヤロヴァ弁護士会のジェマル・インジェ氏はドアン通信社(DHA)に対して、脇道から本道への出口に問題があり、責任は道路総局にあるだろうと主張している。自らの夏の別荘もこの地域にあると述べたインジ氏は、「ここでこんな悲劇がいずれ起こるだろうとは言われていた。脇道から本道への出口に問題や欠陥がある」と話した。

アルクム・テキスタイルの経営責任者の一人ユースフ・エルオール氏も、道路総局を非難した。エルオール氏は、「彼女らは最低レベルの賃金で働いていた。そして昨晩(一昨日)2時間残業した。幹線道路でも昨夜道路作業を完了させた。しかしどんな予防措置もとらなかった。点灯サインなどを点けていなかったのだ」と話している。

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( 翻訳者:原田星来 )
( 記事ID:18863 )