国際通貨基金(IMF)は最新の予測の中で、1389年〔西暦2010年〕におけるイランの経済成長率とインフレ率が、それぞれ3%、及び8.5%になると予想した。
ファールス通信の報道によると、IMFは以前の報告の中で、1389年のイランの経済成長率を2.5%と予想していたが、最新の予測では、この数字を3%に修正した。
この国際機関の最新の報告によると、1388年〔西暦2009年〕の国内総生産の伸び率は1.8%であったが、この数字は1389年には3%、1390年〔西暦2011年〕には3.2%に達するという。イランの経済成長率は1387年〔西暦2008年〕には2.3%、1386年〔西暦2007年〕には7.8%だった。
IMFはまた、イランのインフレ率はここ数十年で初めて一ケタ台になると予想した。この報告によると、イランは1387年に25.4%のインフレを経験したが、この数字は1388年に10.3%へと下落した。イランのインフレ率はさらに、1389年には8.5%、1390年には10%になると予想されている。
この報告はまた、1388年度にイランが抱える国の負債総額は国内総生産の16.3%に相当すると指摘し、この数字は1389年には14.8%に減少すると予想している。
〔中略〕
IMFの報告では、1388年におけるイランの外貨準備高は843億ドルに達し、この数字は1389年には895億ドルになると予想されている。1387年におけるイランの外貨準備高は計796億ドルだったと発表されていた。1388年、原油価格は急落したにもかかわらず、同年中のイランの外貨準備高は上昇したことになる。
IMFは1388年におけるイランの石油・ガスの輸出総額を592億ドルだと発表したが、この数字は1387年には計819億ドルだった。1389年にイランが石油・ガスの輸出から得られる収入は、再び644億ドルに増加する見込みである。
関連記事(来年度予算案総則、可決:反対意見、飛び交う)
原文をPDFファイルで見る
( 翻訳者:渡部智士 )
( 記事ID:18881 )