最新鋭対空防衛ミサイル・システム「メルサード」の運用が開始:国防相が発表
2010年04月12日付 Mardomsalari 紙
2010年4月12日付イラン紙1面に掲載されていた写真を転載
国防軍需相が見守る中、最新型対空防衛中距離ミサイル・システム“メルサード”の初号システムの生産作業が完了し、運用へ向けた準備が整った。
ISNA(イラン学生通信)によると、これに際して開かれた記念式典に出席した革命防衛隊准将のアフマド・ヴァヒーディー司令官は、その傍らで以下のように述べた。「対空防衛システム“メルサード”の初号システムは、すでに領空防衛基地への配備が可能な段階にある。このシステムは中距離防衛システムで、低空から中空を飛行する近代的航空機を破壊する能力を有している」。
同氏はまた、「“メルサード”は、“ハーグ”のような中距離防衛システムに比べ、より高度な性能を有している」と指摘し、「このシステムは、その高い機動力により、電子戦争〔‥‥〕にも対抗できる能力を備えている」とも語った。
「標的追跡探査レーダー、ソフトウェアとハードウェアのネットワーク、ミサイル発射台、ミサイル“シャーヒーン”、管制・司令センターなどによって、このシステムの本質的な部分は構成されている」。
国防相はこのように述べ、更に以下のように加えた。「8年間に及ぶ聖なる防衛〔=イラン・イラク戦争〕の経験を活用して行われたこのシステムの研究・設計・製造の全過程は、国防省航空研究所の熟達した専門家と、その他の研究所や大学、
ハータモル・アンビヤー防空基地の共同作業により、行われたものである」。
同相はその上で、全てがデジタル方式で設計・構築されたこのシステムの完成は、わが国の大学の研究活動の効果的活用に負うところが多いとし、以下のように述べた。「高度に複雑な技術を駆使した対空防衛システム“メルサード”の設計・製造は、〔我が国の〕防衛産業が成熟・成長し、革新性と創造力を備えるようになったことを表わすものである。それは、軍のあらゆるレベルでの必要を満たすことができるまでになっている」。
ヴァヒーディー氏は更に、「今回の成果〔=メルサード〕の大量生産が、すでに始まっている。本年度中にも、相当数が軍に納品される予定だ」と語った。
〔後略〕
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( 翻訳者:水谷陣也 )
( 記事ID:18894 )