ガザ地区の浄水技術者がイスラエルを極秘視察していたことが発覚
2010年04月20日付 al-Quds al-Arabi 紙

■イスラエル、浄水分野の技術者トレーニングを通して、ハマース政府と直接対応していたことが明らかに

2010年04月14日付クドゥス・アラビー紙(イギリス)HP1面

【ガザ:本紙】

昨日、イスラエル政府が水質分野で働く技術者を受け入れることで、ガザ地区を管理下に置くハマース政府と直接対応していたことが明るみに出た。ハマースはこの件を否定しているが、水道当局は事実であると認めている。

ガザ地区でハマース政府の下で働く専門家や技術者たちからなる代表団が約2ヶ月半前にイスラエルを訪問していたと、イスラエル放送が伝えた。この代表団はイスラエルが下水の処理と浄水の分野で有している経験から学ぶことを目的に、グーシュ・ダン地区から出た下水の処理場を見て回ったのだという。

 だがイスラエル放送によればこの訪問は、「ハマース政府との協力を公表することをイスラエルが望まないため、両政府の利益に配慮して秘密の壁で包み隠された」。

 イスラエルの所轄官庁がこの極秘訪問に門戸を開くという決定をした背景には、「ガザ地区の下水を溜めている貯水池が決壊すれば、ガザ地区そのものに人道的な被害がもたらされるばかりでなく、その汚水がイスラエル南部にまで流れ込むのではないかという大きな懸念をイスラエルが抱いている」という事情があると、イスラエル放送は報じている。

(後略)

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( 翻訳者:深澤碧 )
( 記事ID:18924 )