外国人のモデルを使い、イスタンブルで行われたイスラム風水着のファッションショーをCNN国際放送がウィットに富んだ言葉で取り上げた。
ファッションショーの模様をウィットに富んだ言い回しで報道したCNNは、「カーテンの裏側の動揺は実に滑稽だった。トレンチコートと明るい色合いのムスリムのスカーフに身を包んだ背の低いトルコ人女性が、とても背が高く長い足を持ったスラヴ系とラテンアメリカ系のモデルたちに水着を着替えるのを手伝うのに苦労しています」と伝えた。
CNNは、イスタンブルで行われている水着ショーが「典型的なファッションショー」ではないことを強調し、「ショーでは、ムスリム女性の衣装を重視しています。ここに登場するモデルにはムスリムはほとんどいないのですが」という表現も用いた。
モデルのクリスティーナ・ブデラキーさんは、「私は常にショートパンツやT-シャツ、サンダルを着たり履いたりするベネズエラから来ました。何かを見せる(肌を露出する)のは恐くありません。ここは全く違います」と話した。CNNのニュースに登場した輸出業者のトゥラン・クサさんは35カ国に商品を輸出していると述べ、「ムスリムの女性たちはここ5年で流行に注目するようになっています」と話した。ブケテックス社のハリム・オザヒさんも「10年前は黒やグレーがほとんどでした。今では、ピンクや黄色、青といった色がどこでも見られます」と話した。オザヒさんは、会社が1シーズンに作る水着のパターンを10から150に増やしたことにも言及した。
CNNは、スタンドに展示されている衣装の多くが、ヨーロッパ人がイスラム世界の象徴とみなす黒いスカーフやブルカとは大きく異なっているとする一方で、「この比較的新しい分野は成長し続ける可能性はあるが、未だに男性の独占下にあります。同様に展示会のスタンドの多くの販売担当者が男性でした」と説明した。
CNNは、「保守的なムスリムと世俗的な女性の両方ためのスワロフスキー・クリスタルで飾られた高価な衣装」をデザインしたヌル・ヤマン・カラデニズ氏を、男性のうちの唯一の例外(紅一点)として挙げた。彼女は、黒いトレンチコートとラベンダー色のブラウスと茶色の模様が入ったスカーフ、ダイヤモンドで飾られた時計を身につけていたことが注意を引いた。
ファッションショーで仕事を得た数少ないムスリムモデルのうちの一人であり、青と白のストライプのイスラーム水着を着た後、「この水着を着ると、とても清潔で無邪気でいられることが分かります」と語ったアルフィーナ・ナショロワさんも、夏のビーチでイスラム風水着を着るかどうかとCNNに尋ねられると、「普通はビキニを着ます」と返答した。
この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る
( 翻訳者:丸山 礼 )
( 記事ID:18975 )