今度はカイセリ・・・―全寮制初等教育学校で児童への性的暴行
2010年04月29日付 Radikal 紙

カイセリのメリキガーズィ郡のアフメト・バルドクトゥ全寮制初等教育学校で、2名の教師が女子児童に対し性的暴行に及んでいたことが明らかになった。
入手した情報によると、4月に国民教育省に送られてきた無記名の嘆願書によって発覚したこの事件では、カイセリにある全寮制初等教育学校でR.EとI.Kという名の教師が、この4年の間に8年生に在籍する女子児童に対し性的暴行を行っていたとされている。教師のR.Eにより性的被害をうけた女子児童のうち2名が薬物による自殺を図り、さらに学校関係者がこの事件を隠ぺいしていたことが分かった。
被害にあった女子児童らが教室内の棚の中にカメラを仕掛け、そのカメラでその模様が記録されていたことも明らかになった。

国民教育省に匿名の告発
その映像がカメラに取られていたことに引き続き、国民教育省に一人もしくは複数の人物から匿名の告発の手紙が書かれた。この告発文を受け、国民教育省は調査のため、調査官をカイセリに向かわせ、一連の捜査を行った。捜査後、問題の学校の責任者である校長のN.S、副校長のO.K、わいせつな行為に及んだとされるR.EとI.Kは、謹慎処分となった。
性的暴行後、学校にとどまっている児童らが甚大な精神的ダメージを受けていることも分かった。寮で、暴行を受けた二人の女子児童は一緒に大量の薬物による自殺を図ったが、カイセリの特別病院でひそかに、名前を伏せて治療を受けている。病院では胃洗浄が行われ、暴行の被害にあった児童についてはどのような形であれ公式な記録は取られないこと、また事件に関して学校関係者による隠ぺいがあったことが明らかになった。

事件は裁判へ
カイセリで捜査中の捜査官の報告によると、問題の学校の管理運営責任者である校長、副校長、2名の教師は謹慎処分を受ける一方、事件に関して検察庁が今日までに20近い証言を得たものと推測される。教師は事件発覚後に姿を消した。関係者は、この事件が裁判に持ち込まれると述べ、会見は行わなかった。

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( 翻訳者:大門志織 )
( 記事ID:18991 )