ガン治療のため釈放されたギュレル・ゼレ、5ヶ月後に死去
2010年05月08日付 Milliyet 紙


最期の5ヶ月は自由に

■刑務所内で癌に冒されたギュレル・ゼレ被告にギュル大統領の特赦


癌が見つかり、アブドゥッラー・ギュル大統領による特赦の決定後に刑務から解放されたギュレル・ゼレ被告が昨日亡くなった。
人民戦線が昨日行った書面による発表では、「ギュレル・ゼレ被告は癌の結果殉死した。ギュレル・ゼレ被告を殺したのは、癌であるという診断が出されているにも関わらず、彼女を長期にわたり拘束し治療を妨げたAKP(公正発展党)政権である。」と述べられた。

「憲法による秩序の破壊」罪で無期懲役となり服役中だった革命人民解放党戦線(DHKP-C)メンバーのゼレ被告は14年間エルビスタン刑務所で囚人として生活していた。刑務所内で口腔癌に冒されていることがわかったゼレ被告は、病気の診断が遅れたために病状は急速に進行した。病気の最終段階である第4期の時点でアダナ・バルジャル病院の受刑者専用部屋で治療を受けていたゼレ被告の家族は、娘の釈放を望んだ。ゼレ被告のためにさまざまな市民団体や政治家を交えた紆余曲折を経て、2009年11月にアブドゥッラー・ギュル大統領の特赦により自由を手にした。
イスタンブルへ戻り、イスタンブル大学イスタンブル医学部癌センターに入院したゼレ被告には投薬治療や放射線治療が施された。しかしながら先月ゼレ被告の体には治療の効果が見られなくなった。

■別れのキス
ギュレル・ゼレ被告のためにアルムトゥル・ジェムエヴィ(アレヴィー派の礼拝所)において葬儀が営まれた。葬儀の参列者はギュレル・ゼレ被告を持って歩いた。葬儀後は友人らがゼレ被告にキスをし、別れを告げた。

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( 翻訳者:原田星来 )
( 記事ID:19067 )