ルド語の日刊新聞アザディヤ・ウェラト紙のベダト・クルシュン元主筆兼編集長は、新聞にさまざまな日付で掲載された写真、ニュースそして記事で、合計103回「テロ組織の宣伝活動を行い」、「組織のために犯罪を犯した」罪で166年6ヶ月の実刑判決を受けた。
ベダト・クルシュンと彼の弁護団は、ディヤルバクル第5重罪裁判所で開かれた裁判の審理で被告人席に座っていた。クルシュンは525年の実刑を求刑され、約1年間拘束されていた。前回の公判で被告弁護団が、裁判官の一人がかつてこの新聞の廃刊命令を出したことを理由に、「裁判官の忌避」を申し立てていたが、この申し立てが受理され、裁判所は裁判官の変更を知らせてきた。
被告弁護団の一人であるセルハト・エレンは、米高等裁判所が国旗放火罪に対して下した判決を例に挙げた。エレン氏は「新聞に掲載された記事、ニュース、そして写真はプロパガンダとはいえない。われわれは無罪を要求します」と話した。
メラル・ダヌシュ・ベシュタシュ弁護士も、被告は「窃盗犯」や「殺人犯」ではなく「思想犯」として、裁判官らの前に座っていると話した。また、彼が弁護するクルシュンに求刑された525年の実刑は、司法倫理を汚すものだと話し、「私の依頼者が実刑を受けたなら、『思想賞』ものだ。さぁ、彼がそんな賞を取るのを阻止しましょう」と述べた。
■「私は罪を犯したと思っていない」
最終弁論でベダト・クルシュン被告は、「すべての殉職者のために5人の民主市民党員(DTP)の首を取ろうではないか(と、政府が述べている)」と書きたてたことは、表現の自由の範囲のものであると語った。さらに、「我々が出版したものを見てごらんなさい。国民を暴力に駆り立てるようなことは何一つ書いておりません。私は罪を犯したと思っておりません」と主張した。
短い休憩の後、法廷は判決を下し、ベダト・クルシュンを103回「テロ組織の宣伝を行った罪」で、一回当たり1年半で計154年6ヶ月、「組織のメンバーではないのに、組織のために犯罪を犯した罪で12年、合計166年6ヶ月の実刑処分を下した。
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( 翻訳者:百合野愛 )
( 記事ID:19111 )