エルドアン首相、歴史的なギリシャ訪問
2010年05月14日付 Hurriyet 紙


タイイプ・エルドアン首相は歴史的な訪問のためギリシャにいる。アテネでは、トルコ代表団は壮麗な式典で迎えられた。二国の首相らの親密さが注意を引いた。各通信社は、トルコ政府とギリシャ政府の間で、トルコからギリシャへの入国を図る不法移民に関して送還協定が結ばれたことを伝えた。また経済危機にあるギリシャは、国防費を削減することを明らかにした。

ギリシャへの歴史的訪問を実現させたエルドアン首相と彼に随行した代表団は、アテネでギリシャの政府首脳らとの面会を果たした。ギリシャの首相と大統領に面会したトルコ代表団は、その後、高等レベル協力評議会に参加した。

アテネ空港ではギリシャ政府高官がトルコ代表団を迎え、また歓迎式典はギリシャの3つのテレビ局により中継放送された。

エルドアン首相はアテネ空港で、ギリシャのテオドロス・パンガロス副首相とトルコのアフメト・ダヴトオール外務大臣、ハサン・ギョウシュ駐アテネ・トルコ大使、アテネ-ピレウスのベイザ・ウントゥナ総領事とその他の高官によって迎えられた。

首相と代表団がギリシャのカロロス・パプーリアス大統領と面会するため大統領官邸へと進む中、エルドアン首相の乗った公用車が通るルートでは厳重警備が敷かれた。

パプーリアス大統領とエルドアン首相は大統領官邸での面会の際、新聞記者らに撮影を許可し、短い発表を行った。パプーリアス大統領はトルコとギリシャは友好国であり、良好な隣国関係を持つ二国であり続けると述べた。
パプーリアス大統領はこの訪問が良い結果を生むだろうと話し、両国の国民もこれを望んでいると述べた。

■「違ったフィナーレとなるだろう」

アナトリア通信の伝えたところによると、エルドアン首相もトルコとギリシャの隣国関係がこれまでとは異なる地点にあることを述べ、10人の大臣や多くの実業家と共にギリシャへ来たことに言及した。

エルドアン首相は今回の訪問を「歴史的な」ものであると性格づけ、「これは違ったフィナーレになるだろう」と語った。

■不法移民議論

この間に、AFP通信は、トルコからギリシャへ渡った不法移民のトルコ送還を定めた協定が締結されたことを明らかにした。不法移民問題は、トルコ政府とギリシャ政府の間で重大な緊張の原因となっていた。

■「大統領は非常に活力ある方だ」

エルドアン首相は、パプーリアス大統領との面会後、ヨルゴ・パパンドレウ首相と面会した。パパンドレウ首相は、エルドアン首相を会談の行われる首相官邸の入り口で出迎えた。それから2人の指導者は記者らに向けてポーズをとった。パパンドレウ首相が、81歳のパプーリアス大統領との面会について質問すると、エルドアン首相は素晴らしい面会になったと答えた。エルドアン首相は「あなた方の大統領は非常に活力ある方です」と述べて、「この訪問が歴史的なものであることを、彼と分かち合いました」と話した。パパンドレウ首相も、パプーリアス大統領はスポーツをしており、そのためにとても元気だと語った。

エルドアン首相が二国の外務大臣が21の協定に関する仕事を終えたと述べたことについて、パパンドレウ首相は大臣らを称え、「このことだけでも、この訪問を歴史的なものにするのに十分です。我々がより新しく、大きな歩みを進めることを確信しています」と語った。

その後、2人の指導者は会談に移った。会談にはアフメト・ダヴトオール外務大臣と、ギリシャのディミトリ・ドルツァス副外務大臣も同席した。エルドアン首相とパパンドレウ首相は会談後、昼食会議も共にすることになっている。

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( 翻訳者:林奈緒子 )
( 記事ID:19115 )