革命防衛隊政治担当副総司令官「緑の運動はそれと気付かれぬよう地方評議会選挙に参戦しようとしている」(2)
2010年05月04日付 Mardomsalari 紙

 ジャヴァーニー司令官は、内乱派が3つ目の道を選択する可能性が最も高いと考えられると指摘し、イラン政界への復帰に向けた彼らの戦略について、「同派に関する諸々の証拠、彼らが開いている会合や面会、彼らの声明などをよく見ると、イラン政界への復帰に向けて内乱派が弄している方策や策略を見て取ることができる」と明言した。

 同司令官はその上で、次のように続ける。「同派は第一の戦略として、新たな言説作りを模索している。彼らは昨年、手痛い敗北を被ったため、今年を『緑の運動にとっての抵抗と不抜の年』などと呼び、“慈悲のイスラーム”とか“憲法の全条項の完全なる実施”などの名のもとで、新たな言説を模索している。そうすることで、彼らは『憲法やヴェラーヤテ・ファギーフ(イスラーム法学者の統治)への反抗』といった自身にかけられた嫌疑から、自らを解放しようとしているのだ。偽善とはまさにこのことだ。彼らはそれによって、一般世論を騙し、政界での自身の居場所を守ろうとしているのだ」。

〔中略〕

 ジャヴァーニー司令官は、89年(=西暦2010年)の内乱派の戦略について指摘するなかで、彼らは宗教的・イスラーム的なレトリックを用い、勝利の達成を暗示することで、支持者らに希望を喚起しようとしていると述べ、「内乱派が追求しているのは、“エンジンをつけながらも明かりを消す”〔=目立たぬようにひそかに目的達成を狙う〕という戦術によって、地方評議会選挙で勝利を収めようという戦略だ。彼らは少なくとも、テヘランのような大都市で人々の票を獲得することを狙っている」と語った。

 同氏は、〔内乱派の〕さまざまな国内戦略や暴動誘発要因に加えて、海外の敵からの巧妙な戦闘計画の存在についても指摘し、「イラン核問題をめぐって生じた騒動は、彼ら〔=外国の敵〕が以前から企ててきた計画の一環なのであり、実際、『ソフトな戦争』の強化とも合致ものである。この点を理解するためには、〔体制〕責任者の極めて高い知性が必要だ」と述べた。

〔後略〕

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( 翻訳者:井口秀太 )
( 記事ID:19125 )