ギリシャ・トルコ両首脳、記者会見―two days! で爆笑
2010年05月15日付 Milliyet 紙


両国首脳、各大臣らが記念撮影。エルドアン首相とパパンドレウ首相が握手を
交わす。(写真)

エルドアン首相はパパンドレウ首相に「親愛なる友、ヨルゴ(ゲルギオス)!」 と呼びかけ、「ギリシャは真の同胞国です」という表現を用いて、ギリシャ語で「エファリスト・ポリ(ありがとうございます)」と締めくった。

パパンドレウ首相は両国が署名した調印文書により、緑色のパスポート(訳注1)を保持するトルコ人にはビザが免除されることを明らかにした。パパンドレウ首相はトルコ対岸に位置するエーゲ海のギリシャ領の島々へのビザなし訪問について、「一日以内の訪問ならばビザなしが可能かと思っています」と話すと、その声をさえぎったエルドアン首相は、「いや、二日、二日」と返答。ホールが拍手と笑い声で溢れた。

■「二日と言わず三日にしましょう」

パパンドレウ首相はこの発言に対し、「もちろんです。三日でも大丈夫ですよ。ただその前にEUに加盟している国々に、この「一日ビザなし訪問」を説得しないと。それを行ってみて(うまくいけば)延長します」と返すと再び会場は爆笑の渦につつまれた。

以下がエルドアン首相の会見の要約。

「総主教の普遍的な性格は、私以前のトルコの首相らも不快にさせたこともなければ、もちろん私に対してもそうしたことはありません。総主教の候補者らにトルコのパスポートを差し上げることは可能です。
ただしギリシャでも西トラキヤ地方に住むトルコ人ムスリム・マイノリティが選出したムフティー(イスラム教の宗教的指導者)を承認すべきです。マイノリティにムフティー選出の許可を与えていただかなければ。ヘイベリの神学校の問題についても教育大臣と国務大臣は解決に至るだろうと信じています。またビュユクアダのルーム(ギリシャ人)らの孤児院だった歴史的建物をギリシャ人マイノリティに返還するために準備をしています。法的な問題はありません。彼ら自身で修復することもできます。トルコ国外に暮らすルーム(ギリシャ人)でトルコのパスポート保持者(トルコ国籍保持者)は約5万人います。彼らはわれわれと同じ同胞なのです。つまりトルコに来て暮らすことも可能なのです。」

訳注1「緑色パスポート」;引退した国会議員、旧大臣、現役および退職した一種、二種、三種公務員および、現役の広域市長、県知事等に与えられる特別パスポート。このパスポート所持者は多くの国へ(ギリシャ、ブルガリア、ポルトガルを除く)ビザなし渡航が可能となる。なお一般の国民は紺色パスポートである。

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( 翻訳者:原田星来 )
( 記事ID:19128 )