アフマディーネジャード「縁故主義に陥るような者は我が政府の一員にはいない」
2010年05月13日付 Jam-e Jam 紙
アフマディーネジャード大統領は、コフギールーイェ・ブーイェルアフマド州への3度目となる地方視察で、集まったヤースージ市民を前に、次のように強調した。「縁故主義は不正義の一つの現れである。誰であれ、またイランのどこであれ、縁故主義という罪を犯す者を認めるわけにはいかない。そのような者は、アフマディーネジャード政権には必要ない」。
メフル通信の報告によると、マフムード・アフマディーネジャード大統領は、正義が実行されることへの敵意が一部に存在することに触れ、「政府は正義の実行を決意している。国庫に忍び寄る触手を切り落とす所存である」と述べた。
大統領は若者の失業に言及し、「もし正義が実行されれば、我が国には多くの富が存在する以上、一人の失業者もいなくなるはずだ。政府は正義の実行を決意している」と語り、さらに「正義の実行に向けて政府が次に行う仕事とは、過去に銀行や国民の財産、権益に伸びていた触手を断ち切ることである」と強調した。
大統領は、「自分には特権があるなどと思い違いをしている集団・一族が、一部に存在する。彼らは、イランが自らの先祖伝来の私有地であり、全国民は自分たちに奉仕すべき存在だ、などと妄想している」と指摘した上で、「彼らを批判し、国民の権利を彼らに要求する者が現れれば、彼らは些細な問題をあげつらうことで、正義の実行から政府の力・意識を逸らそうと企ててくるのだ」と付け加えた。〔※ラフサンジャーニーに近いグループによる政権批判を念頭に置いた発言〕
アフマディーネジャード大統領はその上で、「こうした連中は多額〔の融資を銀行から〕もぎ取り、いまだ返済していない。しかし、ここ2〜3年の間に、私たちはこれらのお金の約4分の1を取り戻した。政府は最後の1リヤールを取り戻すまで、〔圧力に〕屈することはない。彼らの圧力によって後退するようなことはない」と語った。
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( 翻訳者:木全由一 )
( 記事ID:19167 )