ゾングルダク炭鉱事故、28人の遺体発見
2010年05月20日付 Milliyet 紙


炭鉱の作業員たちは、爆発の直後に死亡したと考えられている。死亡原因は一酸化炭素中毒によるものだと明らかにされた。依然行方不明の作業員2人の発見のために、救出活動は続いている。

5月17日月曜日、午後1時28分に起きたメタンガス爆発によって、30人の作業員が地下540メートル地点に閉じ込められ、発見には少なくとも4日ほどかかるだろうとの説明がなされていた。しかし昨日エネルギー天然資源相がこの説明を行って、一夜明けた今朝、作業員たちが遺体で発見されると、世論では疑問の声が高まった。

数日間は発見できないと言われていた作業員が、今、遺体でエレベーターから運び出されるという事態が議論を生んでおり、捜索方法や、救出のための掘削区域が間違っていたのではないかという疑惑が生じた。


エネルギー天然資源大臣のタネル・ユルドゥズは、トルコ石炭協会(TTK)カラドン支局の炭坑で起こったメタンガス爆発で、崩落現場の下にとり残されていた作業員のうち28人の遺体が発見されたことを伝えた。

ユルドゥズ大臣は、救出チームが夜通し休み無く活動を続け、危険な崩落現場を通って遺体を発見したことを述べた。最初の発表によると、作業員たちは爆発の直後に発生した一酸化炭素により命を落としたとされる。

■ 大臣の発表

タネル・ユルドゥズ・エネルギー天然資源相は「救出活動によって、28人の遺体が発見された」と述べた。

ユルドゥズ大臣は記者会見で、坑内に閉じ込められた作業員の救出作業は間断無く行なわれ、一部が終了したことを述べ、以下のように話した:
「炭鉱の中の貯水場で19人、第二立て坑と呼んでいた場所で9人の遺体が発見されました。

救出活動は引き続き行っています。

救助隊員は一部修理されたカラドン坑内のエレベーターから下へ降り、遺体を発見しました。彼らは大きな危険を冒して救出活動を行いました。私たちは建国75周年記念共和国坑前にとどまり、進展を待ちましょう。報道関係者にはカラドンに立ち入らないようお願いしたい。みなさんには、ここで我々が情報を提供します。発見された遺体はカラドン鉱区から搬出されます。心からお悔やみを申し上げます。なお、いまだ取り残されている作業員2人の発見のために、現在も救出活動は続けられています。」

一方労働社会保障相オメル・ディンチェルも、「とても悲しく思います。亡くなった作業員のご家族、トルコ国民に対しお悔やみを申し上げます。そしてまだ坑内に残されている他の作業員たちのために、精一杯救出活動をしています。」と語った。

■ 炭鉱から14人の遺体が運び出された

カラドン炭鉱の爆発によって遺体で発見された28人のうち、14人が炭鉱内から運び出された。タネル・ユルドゥズ・エネルギー天然資源相とオメル・ディンチェル・労働社会保障相は、遺体が搬出される少し前に炭鉱に到着した。遺体が運び出される炭鉱口では警察が広域警備対策をとり、記者たちを入口から遠ざけた。その後遺体は救急車で搬送され、ゾングルダク国立病院の霊安室に安置された。救急車の隊員たちのマスク姿も目を引いた。救急車が病院に入ると、亡くなった作業員の遺族たちは涙にくれていた。また一部の遺族たちは報道陣を前に、反感をあらわにした。

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:近岡由紀 )
( 記事ID:19178 )