女性文化評議会委員「ヘジャーブの乱れを取締まってきたのであれば、放埒な女性はいないはず」
2010年05月20日付 Mardomsalari 紙
女性文化社会評議会前会長のノウバフト氏は、イスラーム革命後、これまでバッドヘジャービー〔女性のヘジャーブの乱れ〕の取り締まりに誰も着手してこなかったとの見方を示している。同氏によると、ヘジャーブについてのイスラーム法上の規定を守ろうとしない人が社会で多く見受けられるにもかかわらず、誰も彼女らに関わろうとせず、彼女らを野放しにしていることがその証左だという。ノウバフト氏は、「治安維持軍は、社会の道徳的・文化的安全を妨害する者に対してのみ、取り締まりを行っているにすぎない」と指摘している。
モニーレ・ノウバフト氏はイラン労働通信とのインタビューの中で、「イスラームにおけるヘジャーブの規定は明瞭である。にもかかわらず、イスラーム共和国体制は、この規定を守ろうとしない者たちの取り締まりに及び腰だ」と述べた。
女性文化社会評議会の委員であるノウバフト氏は、以下のように説明した。「イスラーム革命の勝利後、イスラーム共和国体制は、ヘジャーブについてのイスラーム法上の規定を守らない者に対して、法的な対策も、司法・警察・治安上の取り締まりも、一切してこなかった」。
彼女はまた、「治安維持軍は社会において、市民を保護する義務がある。この保護とは、道徳的・文化的な保護もまた含むものであり、それ故、もし誰かが社会の道徳的・文化的安全を乱すのであれば、警察はそうした者たちを取り締まる義務があるのである」と述べた。
同氏は更に次のように語った。「イランのイスラーム社会には、道徳的・文化的安全に傷をつけ、混乱をもたらそうとする者がいる。それ故、警察は市民を守る為に、彼らを取り締まる義務があるのである。しかしこれは、ヘジャーブについてのイスラーム法上の規定を守ろうとしない者たちすべてに対して、治安維持軍が〔実際に〕取り締まりを行っている、ということを〔必ずしも〕意味しているわけではない」。
女性文化社会評議会の前会長は、その上で「もし国内各都市の通りを歩けば、ヘジャーブについてのイスラーム法上の規定を守っていない女性がたくさんいることが分かるだろう。にもかかわらず、誰も彼女らに関わろうとも、彼女らを取り締まろうともしない。もしイスラーム共和国体制がバッドヘジャービーと闘い、バッドヘジャーブな者たちを取り締まる意志があったのであれば、何故このような放埒な者たちが、誰からの取り締まりも受けることなく、通りで見かけられるのか」と疑問を呈した。
この記事の原文はこちら
関連記事(アラム=アルホダー師「へジャーブ未着用は反体制分子の陰謀」)
( 翻訳者:曽田茜 )
( 記事ID:19186 )