「無宗教」申告一家の小学生に、「宗教」授業免除の司法決定
2010年05月25日付 Radikal 紙

ある一家が、「私たちは無宗教」として、子供が宗教の授業を免除されることを望んだのに対し、区知事府は拒否の返答をした。しかし、第8地方行政裁判所は郡知事府の決定の執行を停止した。

 イスタンブルに住み、無宗教であると申告した家族は、初等学校4年生の息子が受講する必修の「宗教文化と道徳」の授業を免除されることを望み、エユプ区知事府を訴えた。その裁判でイスタンブル第8地方行政裁判所はこの児童とその家族を支持し、区知事府による決定の執行停止の判決を下した。

 イスタンブルのエユプ区に住むS.A.EさんとY.Kさん夫妻は、自らが無宗教であると述べ、区の初等教育学校に通う4年生の息子A.K君が「宗教文化と道徳」の授業を免除されるように、エユプ区知事府に申し立てを行った。しかし区知事府は、憲法の「必修宗教教育関連法」に照らし、その申し出を拒否した。A.K君の家族は、エユプ区知事府の決定に基づく執行の停止とその破棄を求め裁判を起こした。

 裁判を担当したイスタンブル第8行政裁判所は、全員一致で区知事府による執行の停止を決定した。

その理由として、裁判官は、トルコ共和国憲法の第24条、「人権と基本的自由の保障に関する条約」第9条にある規定により全ての人の宗教の自由は保障されると指摘し、教育高等機構長がキリスト教徒とユダヤ教徒の子供加え、いかなる宗教にも属していていない人の子供もこの授業免除の枠組みで検討されるとの決定を読むあげた。

 裁判所員らは以上の理由と決定にもとずき,被告側の対策は法律にそっていないとし、原告の家族の子供が本必修の宗教の授業を免除されるという要求を承認した。そして、児童と家族の求めに即し、エユプ区知事府による執行の停止を決定した。

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( 翻訳者:畔上曜子 )
( 記事ID:19227 )