ラーリジャーニー氏、国会議長に再選:バーホナル氏は副議長選に出馬せず
2010年05月27日付 Jam-e Jam 紙

ゴム選出の国会議員アリー・ラーリージャーニー氏は、立法府議長に3回目の再選を果たした。ライバル候補不在のなか、賛成214票、棄権44票で、再び国会議長の椅子に座った。

 ジャーメ・ジャム紙の報道によると、国会運営委員会選挙が昨日行われ、第8期国会で副議長を務めてきたモハンマド・レザー・バーホナル氏は、「組織の論理」に従い、副議長選挙への立候補を表明しなかった。同氏のこの決定は、バーホナル氏が原理派総会での選挙で過半数票獲得に失敗したことを受けて取られたもので、同氏は同派の不文律にしたがって、国会公開本会議での立候補表明を自重したのである。その結果、シャハーボッディーン・サドル氏がバーホナル氏に代わって、〔第二〕副議長の役職を今回の選挙で獲得した。

 バーホナル氏のこうした行動に対して、同派に属する国会議員らの多くは支持を表明した。例えば、昨日の選挙で188票を獲得して国会第一副議長に再選されたモハンマド・ハサン・アブートラービーファルド氏は、テヘラン選出のバーホナル議員のこうした行動を、同氏の政治的成熟を見事に示すものだと称賛した。

 国会議員らから145票の賛成票を得て、バーホナル氏に代わって新たに国会第二副議長のイスを射止めたシャハーボッディーン・サドル氏も、バーホナル氏の不出馬に感謝の意を表明し、バーホナル氏は最高の形で全体に対する自らの責任感を示したと強調した。

 一方で、モハンマド・ハサン・アブートラービーファルド氏とシャハーボッディーン・サドル氏以外にも、タブリーズ選出の少数派議員マスウード・ペゼシュキヤーン氏も〔国会第二副議長選挙に〕出馬し、115票を獲得、サドル氏に対して30票差まで迫った。

 ペゼシュキヤーン氏はこのように多くの票を集めたわけだが、しかし諸々の報道が伝えるところでは、国会には改革派のメンバーは約40人から60人ほどしかいないとされており、このためペゼシュキヤーン氏の高い得票数は、多くの議員らにとっても、またペゼシュキヤーン氏自身にとっても驚くべきことであった。同氏は、報道陣に対して、票集めのための話し合いなど全くしてこなかったと説明し、以下のように述べている。「私の出馬は友人達の要請によるものだった。もちろん、50票も集められないと私に言う者もいた」。

 同氏は、原理派の一部の票が改革派候補者〔=ペゼシュキヤーン氏〕に流れたことについて、以下のように述べた。「革命最高指導者〔=ハーメネイー氏〕が仰ったように、真の原理主義者は改革主義者であり、真の改革主義者は原理主義者なのである。国会は自らの行動に関して、〔人為的・固定的な〕線引きをするようなことはないということだ。ともあれ、革命議会がこれほどまでに私に票を投じてくれたということに関し、彼ら〔=票を投じてくれた議員たち〕に感謝する」。

 その一方で一部の議員らは、ペゼシュキヤーン議員が多くの票を獲得した背景として、バーホナル氏を支持する一部議員らの票が同氏に流れたことを指摘している。

〔後略〕

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( 翻訳者:曽田茜 )
( 記事ID:19280 )