『アーレフ・ガズヴィーニー詩集』完全版が刊行:歌謡の録音源やコンサート研究も
2010年05月30日付 Jam-e Jam 紙


『アーレフ・ガズヴィーニー詩集』完全版が、メフディー・ヌールモハンマディー氏により、ソハン出版から刊行された。

(訳者注)アーレフ・ガズヴィーニーは、1890/91年生まれ、1934年没。
 立憲革命期(1905-11)の詩人として知られる。

メフル通信ガズヴィーンからの報告によれば、同詩集は、アーレフのガザル(抒情詩型)、ガスィーデ(カスィーダ=頌詩型)、マスナヴィー(叙事詩型)、タスニーフ(歌謡詩)、ガトエ(短頌詩型)、ド・ベイティー(二対句詩)、モフラド(一対句詩)を収録したもので、これまで刊行されたアーレフの詩集とは、大きく異なっている。その違いのひとつは、従来未収録だった作品や、新たに発見された作品、さらには、未刊行の手書きの詩などが収められている点である。

これ以外に、今回の完全版詩集が、従来の詩集と異なっているのは、これまでにない方法で作品が並べられている点である。

同書最終章には、編纂者であるメフディー・ヌールモハンマディー氏の解説が付されており、氏の数年来の研究成果でもある、アーレフの音楽的才能というテーマについて記述がなされている。

また、同章は、他にも以下のようなテーマで構成されている。
「アーレフについて、もっと語るべきことはあるだろうか?」「なぜ、アーレフについては、もう語るべきことがないというのか?」「アーレフのタスニーフ(歌謡詩)の録音源」、「アーレフと楽器演奏」、「アーレフの埋葬地に関する調査」、「アーレフのコンサート研究」、「アーレフのタスニーフ(歌謡詩)の数について」、「アーレフと音楽学校創設計画」、「アーレフの歌声とその広がり」、「アーレフ追想」

昨年には、『われと自由』(アーレフ・ガズヴィーニーの師ミール・ホセイン・ハヤートによる回想録)、および、『アーレフ・ガズヴィーニー回想録(手記と作品集)』(イーラジ・アフシャール序文、メフディー・ミールモハンマディー編、ソハン出版)も刊行された。

『アーレフ・ガズヴィーニー詩集』は、全620頁、16万5000リヤール(約1450円)で店頭に並んでいる。

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( 翻訳者:前田君江 )
( 記事ID:19281 )