イスラエル・メディア「『オスマン艦隊』を、ガザ沖で阻止!」
2010年06月01日付 Radikal 紙

イスラエル・メディアは、支援船に対して行なわれた襲撃に関し、インターネットを使って広範にさまざまなニュースや論評を報道している。

右派のエルサレム・ポスト紙は、イスラエルは、襲撃が世論に与えるマイナスのイメージが拡大するのを防ぐため、時間との競争をしていると述べる一方、軍事行動に対してヨーロッパからもアラブと同じほどの反発の声が上がっていると報じた。同紙は、支援船上の活動家たちがイスラエル兵を襲撃した模様が収められたビデオを、イスラエル側が公表するのが遅れたと報じ、「兵士の武器が(活動家に)奪われて、兵士たちに向けられる様子をうつすビデオがあれば、直ちに公表されることが極めて重要だ」と述べた。

左派のハアレツ紙は次のような論評を行った。「イスラエルが国際社会で自国に与えた損害は、おおげさではなくあまりに大きいのだ。今年初めにイスラエルが在イスラエルのトルコ大使を一段低いイスに座らせて貶めたことで、トルコとの間に露見した危機は、今回の事態と比べると非常にささいなものに見える。今回の襲撃は第3次インティファーダの原因ともなりうる。暫定的な結論として、トルコにとって完全な勝利である」。

イディオット・アハロノート紙のモルデカイ・ケダル記者の署名付きで論説記事では、「世界の今後のための戦争」との見出しで次のような論評がなされた。「今回の戦争はガザと関係があるものではなく、この過激なイスラーム勢力と自由な西側世界との間の戦争である。ガザ沖で起こった戦争は、トルコが主導権を握ろうとしている、そしてハマス、ヒズボッラー、イランを含むイスラーム同盟と、イスラエルに代表される自由主義の西側との間に起こったことは明らかだ。この戦争は中東の未来に関わるものだ。再び中東を支配したいと考える『オスマン帝国』の勢力は、ガザ沖で阻止されたのだ。

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( 翻訳者:三上真人 )
( 記事ID:19296 )