マーヴィ・マルマラ号の最年少の乗客、イスタンブルに
2010年06月01日付 Milliyet 紙
イスラエルが軍事作戦を展開したマーヴィ・マルマラ号に乗船していたニリュフェル・チェティンさんと1歳と半年の彼の息子のチュルケル・カーアン・チェティンちゃん、そしてガザという名の船に乗っていたタフシン・クルさんがトルコに帰国した。
■乗客、恐怖を語る
ニリュフェル・チェティンさんは、アタテュルク空港で恐怖の時間を「マーヴィ・マルマラ号は惨事となり、船は血の海と化した。」と説明した。ニリュフェル・チェティンさんはトルコ航空のテルアビブ・イスタンブル間の定期便で7時10分にイスタンブルに到着し、息子のチュルケル・カーアン・チェティンちゃんとテレビのインタビューに応じた。「私には幼い赤ん坊がいたので、最初に救出された乗客の一人となりました。今、マーヴィ・マルマラ号の船内の全てが血だらけです。4人の負傷者の容態が深刻です。」と彼は述べた。チェティンさんは、19人が死亡し14人が行方不明になったと述べ(注)、以下のように話を続けた。
「重傷の4人はヘリコプターでアシュドッド港に運ばれました。今、現在、死亡者のうち何人がトルコ人で何人が他の国の人かは明らかではありません。25人が行方不明だと最初は思われましたが、11人が死亡したとみられています。しかしこの数字が正しいのかどうかは確かめられません。イスラエル兵がマーヴィ・マルマラ号の船内に入ってきた時、まず警告の発砲から始まりました。その後、襲撃が行われたのです。次に催涙弾が投下されました。そして船上空のヘリコプターからロープで兵士が降下し侵入し始めました。多くの人がガスの影響を受けました。威嚇の発砲が襲撃の発砲と化しました。船の旗を掲揚する船首部分で激しい攻防になりました。」と語った。
(訳者注)のちに、死者数は9名と発表された。
この記事の原文はこちら
( 翻訳者:高橋健太郎 )
( 記事ID:19319 )