フェトフッラー・ギュレン、ガザ支援船派遣の市民団体を批判!?
2010年06月04日付 Milliyet 紙
フェトフッラー・ギュレン氏は、地中海においてガザの包囲を破って支援物資の搬送を試みた船団をイスラエル軍が攻撃し、これにより9人のトルコ人が死亡したことについて、その見解を明らかにした。
ギュレン氏は、アメリカの主要新聞のひとつであるウォールストリート・ジャーナル紙で行ったインタビューで、トルコの組織が主導する国際船団がイスラエルの許可なくガザへ支援物資を運んだことを批判した。
新聞の報道によると、ギュレン氏はインタビューでこの事件について、「私が新聞で読んだ事は望ましいことではない」と述べた。ギュレン氏は「とてもひどいことだ」と語った。
ギュレン氏は、組織者がガザへ支援物資を運ぶ前に、イスラエルと合意するという方法をとらなかったことを、「実りある結果を生み出さないやり方であり、権威への反抗である」と定義した。
■イスラエルから許可を得るべきだった
ウォールストリート・ジャーナル紙は、ギュレン氏の発言はイスラエル側から解放された活動家らがトルコで英雄として迎えられている最中のものであったと解説した。
ギュレン氏は、ガザへ支援物資を運ぶ船団の主導組織のひとつであり、100を超える国々で支援活動実現させている人権・自由・人道支援財団(İHH)については、最近まで関知していなかったと述べ、「İHHが政治的な目的を持っているのかどうか判断するのは容易でない」と述べた。
■責任の所在の追及は国連の仕事
ギュレン氏は、自らが関係する組織がガザへ支援物資を送ろうとするときは、彼らにイスラエルから許可を得る必要があると指導しているを明らかにした。ギュレン氏はまた、この事件の責任の追及は国連に任せるのが最良の選択であると述べた。
インタビューを行った記者は、ギュレン氏の自宅の廊下には大きなトルコの地図とコーランの一節、そしてボスフォラス海峡上空を通過するトルコ軍のF16戦闘機の写真が飾られていたことも伝えている。
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( 翻訳者:林奈緒子 )
( 記事ID:19328 )