■アラブ諸国外相、ガザ封鎖解除を呼びかける
2010年06月03日『アル=アハラーム』(エジプト)HP1面
【マスウード・アル=ヘンナーウィー、ナスル・ザアルーク、ムハンマド・シャイール】
昨日のアラブ外相会議終了後に出された声明は、あらゆる手段でガザに課された封鎖を解除し全ての検問所を開くよう呼びかけた。アラブ連盟事務局で行われたその緊急会合で、外相らはイスラエルによるガザ地区封鎖を非難するため安全保障理事会に訴える必要があることで一致した。
アラブ高官筋が本紙に述べたところによると、イスラエルによるアラブの土地の占領が、現存するあらゆる問題の深刻化の要因であり、中東地域が不安定な状態にある主たる理由である。イスラエルが平和構築に反する政策を続行し、自由船団への攻撃に見られるような敵対的手段をとり続けるならば、イスラエルとの直接・間接交渉は無駄となる。
昨夜の外相会議に先立って、アラブ連盟の大使級会議が昨日の日中に行われた。パレスチナ問題・占領下アラブ土地問題担当のムハンマド・サビーフ事務局長補佐官は「アラブ連盟は公海でガザ地区支援者に攻撃がなされ血が流れた事件を初めから注視し続けて
いる。あらゆる関係者に連絡を取り、イスラエルの罪の真実を明らかにしようとしている」と述べた。またサビーフ氏はアラブ連盟がトルコをはじめとする関係各国に連絡を取っていることや、アラブ諸国大使が実地での事態の進展に照らして何ができるかを検討したことを明らかにした。
同氏によれば、閣僚級アラブ連盟会合は、イスラエルの敵対行為についていかなる措置をとるべきかを明確にし、同国の道義的責任を追及し実行犯らの起訴を求める方針である。サビーフ氏は、自由船団への攻撃が、和平プロセス前進に向けられた努力を妨害しようとするイスラエルの新たな試みであったと主張、国際四者委員会、国連ならびに欧州連合に対し、事件を非難するだけで良しとせず、ガザ封鎖解除を保証し、将来イスラエルに同様の衝突を起こさせないようにする実際的取り組みを行うよう要請した。
(後略)
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( 翻訳者:中島希 )
( 記事ID:19346 )