ハーメネイー最高指導者「ガザの封鎖を打ち破れ、イスラエルの指導者どもを裁判にかけろ」
2010年06月02日付 Iran 紙
慈悲深く慈愛あまねきアッラーの御名において
シオニスト体制が行った人道支援船への残虐かつ罪深き襲撃は、かの邪悪な国家が70年間にわたる自らの恥ずべき歴史のなかで積み重ねてきた、一連の大犯罪行為の新たな一例に他ならない。これは、〔イスラエルによる〕傲慢かつ冷酷な振る舞いのほんの一例にすぎないのであり、この地域、特に虐げられしパレスチナの地のイスラーム教徒は過去数十年にもわたって、これと闘かってきたのである。
今回のこの船団は、イスラーム世界やアラブ世界ではなく、世界中の人々の民意や人間的良心を代表していた。シオニズムとはファシズムの新たな、そしてより暴力的な現れであるということを、今回の罪深き襲撃はすべての人々に対して証明したはずだ。そしてこの〔シオニズムという名の新たな〕ファシズムは、自由や人権を主張する国々、なかでも特にアメリカ合衆国から支援され、支持を受けているのである。
この生まれながらの犯罪者どもを政治的にも、メディア上でも、軍事的にも、また経済的にも支援し、彼らが演じてきた数々の惨劇をウラでつねに支えてきたアメリカやイギリス、フランスその他のヨーロッパ諸国は、〔今回の悲劇に対する〕説明責任を真摯に果たすべきである。
世界中の目覚めし良心は、次のことを真剣に考えるべき時期に来ている。中東という敏感な地域において、人類はいかに危険な現象に直面しているのか。なんと残忍で傲慢、かつ狂気じみた体制が今日、パレスチナという奪われし国と、悲しみに打ちひしがれた虐げられしこの国の人民に対して、暴虐の限りを尽くしていることか。ガザの150万の老若男女が食料や医薬品、医療の面で3年間にわたって封鎖されていることに、どんな意味があるというのか。そして、ガザや〔ヨルダン川〕西岸地区で、若者たちに毎日のように繰り返される殺戮や監禁、拷問を、どのようにしたら理解できるというのであろうか。
〔後略〕
( 翻訳者:留置彩加 )
( 記事ID:19364 )