民族抗争つづくキルギスでTRT特派員襲われる
2010年06月11日付 Milliyet 紙

キルギスの南方で武力衝突が発生している中、TRTのビシュケク特派員であるウール・オゼルが首都ビシュケクで襲われ、被害を受けたことが明らかとなった。

キルギスの南方におけるキルギス系住民とウズベク系住民の間に発生した武力衝突を表面上回避させる為と、議事堂の前から、政府にオシの街へ向かうバスなどを所望した群衆が、南方へ向けて声明を発表するために国営テレビ局の建物に向かって行進した。

この建物の前に集合した群衆のうち何十人かが、その際に自分たちを報道していたTRT特派員のウール・オゼンを攻撃した。健康状態に問題がないことが明らかになっているオゼル記者は、キルギス人の同僚の手によって事件現場から安全な場所に運び出された。

オゼン記者の側で働き、事件発生時にはオフィスにいたアセル・ドゥイシェバエワは、アナトリア通信の記者に電話で事情説明を行い、「ウール・オゼンの健康状態は良好です。しかしカメラは壊され、携帯電話や持ち物は奪われてしまっています」と伝えている。この事件を受けて、在ビシュケクトルコ大使館の警備人員は、オゼン記者をテレビ局から保護するための準備を行っている。

キルギスの南方では、今日キルギス系住民とウズベク系住民の間で、外出禁止令の発令にも関わらず衝突が続いており、41名が死亡、500名を超える負傷者 が出ていることが分かっている。

首都ビシュケクでは若者を中心に構成された群集が、国会前で政府に向けてシュプレヒコールを行う一方、その中には、国営放送局の建物の前で示威運動をしているグループも存在する。

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( 翻訳者:沓澤実紗子 )
( 記事ID:19386 )