有識者ら、ハサン・ホメイニー師を侮辱した者の可及的速やかな逮捕を要求
2010年06月06日付 Mardomsalari 紙

イマーム廟で行われたイマーム・ホメイニー追悼式典において、セイエド・ハサン・ホメイニー師のスピーチが妨害された事件に対し、政治の専門家や活動家らからは反発の声が上がっている。

 モハンマド・レザー・ターベシュ氏は、今年のイマーム・ホメイニー追悼式典の主催者の構成が昨年までとは異なっていたことに言及し、追悼式典で発生したハプニング、特に亡きイマームの廟とその家族に対して加えられた侮辱に関して、主催者側の説明を求めた。

〔中略〕

 同氏は、「イマーム追悼式典の主催事務局の関係者には、この式典で発生したハプニングに関し、世論に対して説明する責任がある。この式典で、一部の者がイマーム閣下の孫〔=ハサン・ホメイニー〕のスピーチを妨害し、遺憾な対応を示したことは、イマームと革命を敬愛する人々の心を傷つけ、さらには革命の敵が〔この事件を反体制プロパガンダに〕悪用するスキを作ってしまったからだ」と強調した。

 アルダカーン選出の国会議員である同氏は、この問題には調査が必要であり、関係者らは説明責任を果たさねばならないと強調した上で、こう指摘する。「言うまでもなく、このような不道徳な行いは、過去の問題、特に選挙での論争や選挙後に生じた混乱にその原因がある。当時、革命の偉人・貢献者たちに対する侮辱行為が、選挙での論争のなかで生じた。残念ながら、こうした侮辱行為に対して、当局からは適切な対応が示されなかった」。

〔中略〕

 〔国会の〕「イマームの路線」派の事務局長を務める同氏は、金曜日にイマーム・ホメイニー聖廟で一部の者によって起こされた侮辱行為に対し、ハーメネイー最高指導者がセイエド・ハサン・ホメイニー師に慰めのお言葉をかけられたことに触れ、「こうしたことからも、革命最高指導者がこの種の行いに不満を抱いていることが分かる。にもかかわらず、世界における我々の評判を傷つけるこうした不品行や侮辱行為に対し、なぜ〔当局は〕きちんとした対応を取ろうとしないのか」と疑問を呈した。

 モハンマド・レザー・ターベシュ氏は再度、こうした侮辱行為に対して、当局は説明する責任があると強調し、次のように述べた。

たとえイマーム廟への敬意を守ろうとしない限られた数の連中すら監督することができないとしても、少なくとも謝罪くらいはできるはずだ。例えば、ドイツのホルスト・ケーラー前大統領はアフガニスタン視察後、ドイツ国民の不評を買った同地での発言に対して謝罪し、大統領の職を辞した。われわれは、西洋諸国では道徳が守られていないとよく主張しているが、〔失言に対してきちんと責任を取るという〕西洋世界でのこうしたやり方をどのように考えたらよいのであろうか。その一方で、〔こうした西洋諸国の責任の取り方とは対称的に〕我が国では、偉人への敬意を守るべしという道徳的・宗教的教えが尊重されることなく、〔過失に対して〕誰もその責任を取ろうとしないのはどういうわけだろうか。

 改革派に属するターベシュ議員は最後に、これらの不品行について関係者の謝罪を求めると同時に、今後このような問題が再発することのないよう、対策を検討するべきだと力説した。

 公益判別評議会の委員を務めるマジード・アンサーリー氏もまた、金曜日に「イマームの形見」〔=ホメイニーの孫であるハサン・ホメイニー〕が演説を行った際、妨害行動が起きたことについて、こうした行動は反革命的行為だと断じた上で、「昨日の事件を起こした党派は、虚偽を言いふらし、毒気のあるプロパガンダを行うことによって、自分以外のすべての人々を、イマームと革命、その価値観から乖離しているとして非難したがる連中である。イマームについて話そうとすると、それが誰であれ妨害しようとするのは、そのためなのである」。

〔中略〕

 公益判別評議会の委員である同氏は、この事件を軽視するべきでないと指摘し、次のように述べた。
遺憾ながら、怪しげな党派が〔国の〕一部中枢にも浸透している。彼らは昨年の式典でも、イマームが敬意を払っていた人々〔※ムーサヴィーなど、ホメイニーが存命中に活躍した人物のことを指すものと思われる〕を侮辱する行為を行っていた。彼らは、イマームとその一家に敬意を払う時代は終わったと、世界に示唆しようとしている。それゆえ、こうした行為は間違いなく反革命的なものだと言えるのだ。海外のメディアの前で体制と革命の名誉を弄ぶこうした反革命行為に対して、テヘラン検事長は対策を講じるべきだ。この点について、今回の出来事が海外のラジオやニュースサイトなどでどのような反響を呼んでいるか一瞥し、結果を見ておく必要があるだろう。

〔後略〕

Tweet
シェア


関連記事(ハサン・ホメイニー師の演説がヤジで中断に:ホメイニー逝去記念日で)

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:井口秀太 )
( 記事ID:19409 )