ベルギー国政選挙トルコ系候補3名当選、うち1名、所属は右派民族主義政党!
2010年06月15日付 Milliyet 紙


ベルギー在住のトルコ人の情報によると、6月13日の総選挙の結果、3人のトルコ系候補が一気に連邦議会議員に当選したことが分かった。

この3人のトルコ系議員はみな女性であり、そのうちの1人が、今回の選挙で第一党となった右派民族主義政党(オランダ語圏の分離独立を目指す政党)の新フランドル同盟(N-VA)の候補者として当選したことは、一層興味深いことだった。選挙に立候補したトルコ系候補たちは、一般的に伝統的路線の政党を好むが、ズハル・デミル候補は新フランドル同盟を選んだ。

デミル候補は、労働法専門の弁護士であり、新フランドル同盟が他の政党と同じように民主的で、ベルギーの現実により即した政治を行なっていると考えている。

デミル候補は、立候補のオファーや新フランドル同盟の綱領を、最初から最後まで読み、完全に同意したと述べ、労働法の専門家であることが、連邦議会の雇用関係の委員会で、役に立ち評価されることを望んでいる。

国会議員に当選した他の2人のトルコ系候補は、ウズレム・ウゼン候補とメイレム・アルマジュ候補である。ウゼン候補は、社会党(PS)候補者として立候補し、これまで党の様々なレベルの役職をこなしてきた人物である。この3人のなかで、連邦議会での経験が一番豊富なのは、アルマジュ候補だ。アルマジュ候補は、前回の総選挙でも国会議員に選ばれており、フランドル緑の党(Groen)を立ち上げた一人として知られている。

また、総選挙で一番残念なのは、ブリュッセル首都圏地域の行政区長のひとりエミル・クル区長の落選だ。クル区長は、獲得する優先票数をのばし、社会党候補の中で比例代表リストの一番上に書かれており、非公式の開票速報によると、当選は確実と思われた。しかし、最終開票結果で、クル区長は僅差で議席を逃してしまった。

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( 翻訳者:大久保はるか )
( 記事ID:19431 )