「2〜3年のうちに失業問題をなくす」:アフマディーネジャード、イーラーム市民の前で約束
2010年06月02日付 Mardomsalari 紙

大統領はシオニスト体制による「自由の船団」への攻撃を非難して、「この体制が500万人のパレスチナ人を世代をこえて難民にさせ、母なる祖国・大地を奪い苦しめて、すでに100年になる」と述べた。

 ISNAの報告によると、マフムード・アフマディーネジャード大統領はイーラーム市民の前でシオニスト体制について言及し、次のように続けた。
この体制は、攻撃、テロ、人々への抑圧、そして侵略を自らの存在理由にして樹立された体制である。数万人のパレスチナ人老若男女を囚われの状態におき、悪魔の牢獄へと投獄してきた。そして近年ではさらに、レバノンを占領し、最も野蛮な圧制をその地で行おうとしたが、しかし敗北を喫した。その後、狭く限られた場所に閉じこめられたガザの虐げられし人々にも攻撃を仕掛けた。

この虐げられし人々は3年間にわたって、海上からも陸上からも、薬、食料、水といった点で厳しい封鎖に遭い、最低限度のものさえも奪われてきたが、それにもかかわらず、苛烈な戦争が彼らに押し付けられたのである。彼らは戦争の後も、自国への建築資材を持ち込むことも、〔住宅などを〕建設することも許されていない。

 大統領は自身の演説の終盤に、イーラーム州のことについて触れ、次のように述べた。
私たちの今日の義務はイランをつくることであり、この分野でイーラーム州では、様々な義務が政府と人民に委ねられている。今日この州を訪問したのは、地方訪問の第1期と第2期の成果を調査するためである。もし過去2回の訪問で決定された事柄を実現させるにあたり、何らかの障害があるのであれば、〔今回の訪問で〕それらは取り除かれるだろう。

 アフマディーネジャード大統領は演説の別の部分で、「友愛住宅」について触れ、次のように語った。
政府は3年以内に、住宅問題を若者たちの不安から取り除く方針である。2つ目〔の政府の課題〕は就職問題である。第9期政権〔2005〜2009年の第1期アフマディーネジャード政権〕では「新規小規模事業所育成計画」が創設され、就職問題の分野ですばらしい発展をもたらし、諸機関、各銀行もまたこれに協力した。

こうして迅速に政策が実行に移されたが、計画を中止させるべく、〔ラフサンジャーニー一派からの?〕あやしげな手、あやしげな思想による攻撃・世論操作が行われた。今日では産業と農業、奉仕の拡大に向けた大規模かつ綜合的な政策を実行し、2〜3年の間に人々の間から失業問題をなくすことを目標に、政府と各銀行の積極的動員が神の恩寵によって図られている。

 大統領は、若者たちの就業支援向けに、1500億トマーン〔約150億円〕の無利子での貸付金が同州に割り当てられたことを発表した。大統領はまた、旱魃宅策で農家に貸し付けられた資金の返済延滞料についても、免除されるだろうと発表した。

 大統領は「補助金目的化」政策〔※エネルギー関連等の補助金を廃止し、代わりに貧困層を対象に補助金を現金で直接給付する政策のこと〕について、「この計画は今年の後半にも実施される見込みだ。市民生活上の細々とした問題の多くが、取り除かれるだろう。この計画の実行によって、われわれは貧しい人々が国内からいなくなるだけでなく、一部の人々が福祉機関の保護を受ける必要すら、もはやなくなることを期待している」と語った。

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( 翻訳者:長島太郎 )
( 記事ID:19451 )