「護憲評議会が承認したことは法律としての拘束力を有する」:護憲評議会、大統領に返答
2010年06月13日付 Mardomsalari 紙

【政治部】アフマディーネジャード大統領は先日、憲法第90条委員会との会合のなかで、立法権、会計検査院、ならびに公益判別評議会を批判し、さらにホルダード月17日〔西暦6月7日〕には、書簡にて護憲評議会が承認した一部法律についても、憲法違反であるとの見方を示した。これに対し、〔国会を通過した法律が憲法やイスラーム法に違反していないかどうかを〕監督する護憲評議会側も反応を示し、アフマディーネジャード大統領に返答を行った。

 護憲評議会の報道官は、アーヤトッラー・ジャンナティー宛の大統領の書簡に対する護憲評議会側の返答を〔大統領に〕送付したことを明らかにし、この件に関する説明を行った上で、護憲評議会が送った書簡の中身については、近日中に公表する予定だ、と語った。

 アッバースアリー・キャドホダーイー報道官は、ISNA(イラン学生通信)とのインタビューのなかで、「大統領からの書簡への返答として、護憲評議会も書簡を作成し、大統領に送付した。この書簡のなかで、〔大統領によって〕問題とされた3つの事案について、説明を行った」と述べた。

 同報道官は、護憲評議会は大統領が書簡の中で指摘した3つの承認事項に関し、説明を行ったと述べ、「〔‥‥護憲評議会が承認した〕 これらの承認事項は、護憲評議会の見解では、すでに法律として認識されており、〔政府には〕施行する義務がある」と付け加えた。

〔中略〕

 同氏はさらに、「護憲評議会の書簡でも言及したことだが、もし政府が〔護憲評議会の承認した〕法律に対して意見があるのであれば、国会で法案として審議されている間に、議員らに意見を言うことができるはずだ〔=護憲評議会が法律を承認したあとで、文句を言われても困る〕」と指摘した。

 さらに同氏は、次のように述べた。「もし大統領が、憲法の一部条項に関し、より詳細に調査をする必要性を感じたならば、護憲評議会に憲法の条項の解釈を問い合わせればよいのだ〔=大統領には憲法解釈をし、一部法律について憲法違反云々を指摘する資格はない〕」。

 同報道官は最後に、「護憲評議会が〔大統領に〕送った書簡の中身については、近日中に公表されるだろう」と語った。

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( 翻訳者:水谷陣也 )
( 記事ID:19452 )