リゼ県の高校、保護者会費未納の生徒50人に通知表渡さず
2010年06月21日付 Milliyet 紙
アリ・メティン・カザンジュ高校で年間80リラの保護者会負担金を払わなかったという理由で、金曜日(18日)に行われた通知表授与式で約50名の生徒に対し通知表を渡さなかったと伝えられた。保護者達の苦情を受けて国民教育局が調査に乗り出した。国民教育局長のフェフミ・ラーシム・チェリキ氏は、「保護者が必要な会費を払わなかったといって子供に非はない。通知表を受け取れるだろう。」と言った。
アリ・メティン・カザンジュ高校の保護者会理事会は、年間のセキュリティーや清掃、その他の必要経費をまかなうために、生徒たちから毎月10リラずつの掛け金で、8か月分の合計80リラを徴収すると決められていた。しかし一部の生徒の親がこの費用を支払わなかった。伝えられるところでは、先週の金曜日(18日)に学校で行われた通知表授与式の際に会費を払わなかった生徒たちに通知表が渡されないということが伝えられた。その後、約50名の生徒が通知表を受け取ることができずに学校を去った。
40リラを払わなかったために
3年生で、学級委員長も務めたブケット・ハンさんも80リラのうち40リラを払わなかったために、通知表を受け取れなかった。これに関して苦情を申し立てた父親のメティン・ハン氏は、「ブケットは金曜日に私のもとに来て通知表を受け取れなかったと言った。とても落ち込んでいた。娘は優秀な生徒で、学校で参加していた活動で表彰状をもらったこともある。80リラの会費の40リラを払わなかったと言って娘に通知表を渡さず、娘の名誉や誇りを傷つけた。このことを非難する。おそらく財政状況は良くないのだろう。娘は通知表を受け取れないのだろうか。必要な訴えを起こすつもりだ。トルコ大国民議会にさえこの問題を伝えるつもりでいる」と語った。
アリ・クレジ校長は、保護者会がセキュリティーや清掃といった費用を支払うために、保護者から生徒一人あたり月10リラで、年間80リラの支払いを求めていたと述べ、「学校に来て、会費を支払える状況にないと話した保護者には“必ず会費を払ってください”とは要求しなかった。学校に来た保護者には通知表を渡したし、渡している」と話した。
教育局、調査を開始
県の国民教育委員フェフミ・ラーシム・チェリキ氏は、このことに関して調査を開始したと明かし、「保護者が必要な会費を払わなかったといって、子供に非はない。通知表を受け取れるだろう。通知表を渡さないということはあってはならない。このような指示で学校の理事会には勧告をした。通知表を受け取っていない生徒がいたら、学校に行って、受け取ることができる。」と話した。
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( 翻訳者:猪股玲香 )
( 記事ID:19477 )