リゼで、夜中に壁と柱に亀裂ができたため、翌朝住人が避難した4階建てのビルが、それからおよそ30分後に崩壊した。
ヤールタシュ地区のファキュルテ通りにあったビルは、3階と4階の内装がまだでコンクリがむき出しのままであったが、そのビルの1階にイブラヒム・カプランさんと妻のアイテン・カプランさんが住み、2階には息子のオメルさんと妻のセネム・カプランさんが住んでいた。夜中の2:30ごろ、騒音と共にこのビルの壁と柱に亀裂が入った。
これを受け、イブラヒム・カプランさんは早朝に建築関係者に電話をし、ビルの調査を依頼した。この関係者からビルが崩壊する危険があり、避難したほうがよいと聞かされると、カプラン一家は朝6:00ごろにビルから避難した。避難してからおよそ30分後、中にある家財道具もろとも、轟音を立てビルは崩壊した。
イブラヒム・カプランさんは、危険にすぐ気づき建築関係者の警告を受け、避難したため一家の命が助かったと述べ、「妻が壁の亀裂に気づき、建築関係者を呼び、ビルの調査をしてもらいました。警告を受けて避難しました。ほどなくして、4階建てのビルは大きな音をたてて崩壊しました。亀裂に気づき、私たちが避難したので、大災難を免れることができました」と話した。
このときビルの残骸を遠くから見つめていたカプラン一家の親戚は、一家が瓦礫の下敷きになってしまったと思い、涙を流していた。残骸の脇に行くと、このビルに住んでいたカプラン一家が無事であったと分かり、お互いに抱き合い安堵の涙を流した。
県知事と市長、調査に
リセ県のセイフッラー・ハジュミュフトゥオール知事とハリル・バクルジュ市長は、事故の現場へ赴き、崩壊した家を視察し、カプラン一家を見舞った。バクルジュ市長は、一家に支援を行うことや家賃を肩代わりすることを明らかにした。
バクルジュ市長は、過去に建てられたいくつかのビルの建築調査がなされていないと話し、次のように語った。「このビルも残念ながら無計画に建てられたようです。唯一の救いはどなたもお亡くなりになっていないこと。リゼで、このさき15~20年の間にこのような事故がまた起こる可能性があると懸念しています。みなさん、無計画なビルは建てないでください」
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( 翻訳者:丸山 礼 )
( 記事ID:19482 )