リゼのある斜面に建設されたビルは、入口がなく、8階164段の階段でようやく(玄関に)辿り着くことができるものだった。建設者ヤクプ・ギュンギョル氏は、このビルの下に新しいビルの建設を始めた。道路の高さまで岩場を砕き、地上から旧ビル入口階までに高さを合わせた新ビルは、6階建てであり、「ビルが完成すれば上のビルの怖そうな外観もなくなるだろう」とギュンギョル氏は話した。
建設者ヤクプ・ギュンギョル氏は、ピリチェレビ街に、他に類をほとんど見ない手を打った。8階建てのビルを建てたギュンギョル氏は、一帯の土地所有者の合意を得られずマンションに道を造れなかった。解決策として、建物の裏側に8階164段の階段を造った。しかしマンションの住民らは、まずビルに辿りつくために8階分の階段を登り、エレベーターがないので、自分の住んでいる階に行くにもさらに階段を登らなくてはならない。これがきっかけで、建設者ギュンギョル氏とマンションの住民はメディアで注目を浴びた。
■150万リラが費やされた
建設者ヤクプ・ギュンギョル氏は現在、同じ場所に新しいビルの建設を始めた。ギュンギョル氏は、8階建てのビルの下の岩場を砕いて道路の高さに合わせ、6階建てで20部屋ある新しいビルを建設している。一年後に完成するビルの最上階は、上の8階建てビルの1階と同じ高さになる予定である。ギュンギョル氏は、岩場を砕くのに8カ月かかり、150万リラ費やしたと話し、「ビルが完成すれば、上のビルの怖そうな外観もなくなるだろう。また、新しい建物は裏のビルも強固なつくりにする」と言った。
■昇り降りに慣れた
この間、8階164段の階段を登るマンション住民らは、もう慣れたと話した。7階に住むハリム・ハジアブドゥッラーオウル氏は「最初にビルを見た時は怖いと思ったが、登ったり降りたりしているうちに慣れた」と言い、「私にはもう普通です。新しいビルができれば、このマンションの怖そうな外観も少しは和らぐでしょう。初めて見る人には、面白く、かつ怖そうに見えますが、何度も昇り降りすれば大丈夫です。慣れます」。と言った。1階に住むレスル・ビリンジ氏は「皆来て見て怖がりますが、怖がることは何もありません。新しいビルが出来れば外観も変わります。昇り降りは今のところさして辛くないですが、年をとれば堪えるでしょう。エレベーターの建設が必要です」。と話した。
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( 翻訳者:木村納菜 )
( 記事ID:19498 )