養殖魚2万5千匹が酸欠死―電気代未払いで
2010年06月24日付 Radikal 紙

ムーラ県ミラス郡アヴシャル村において、未払いにより電気を止められたことにより養殖魚2万5千匹が酸欠死した。

ムーラ-養殖場を経営するイェテキン・タシュ(39)は、被害額は10万TL(約5670万円)だとする一方、自身に何の通知なしに電気をとめたとする電気供給会社のAYDEMについて訴えることを明らかにした。AYDEM側はというと、通知は行なっていたとしている。

アヴシャル村のカラケメル地区において、10年来畑に設けた4つの池でスズキを養殖し、2児の父親でもあるイェテキン・タシュは、1月、2月、3月、4月分の計19500TL(約110万円)の電気代を請求された。タシュは、未払いのうち3月分までの3ヶ月分の14500TL(約82万円)を支払った。残りの5000TL(約28万円)の支払いに関してAYDEM電気供給社に、2ヶ月後に支払う旨の約束手形を出した。しかしタシュの主張によるとAYDEM社は手形を処理せず、先日養殖場の電気を止めたとしている。電気を止められたことにより、養殖場の水を循環させているモーターの動きが止まり、2万5千匹の養殖魚が酸欠のため死んだ。

■「被害は10万TL」

AYDEMに怒りを表す養殖業のイェテキン・タシュは、同社を訴えることを明らかにし、以下のように述べた:

「5000TLの為にこのようなことをやるだろうか?『電気を止めないでくれ、魚が死んでしまう、破産する』と頼んだ。しかし彼らは訴えを聞かず、通知なしに電気を止めた。スズキは2~3グラムの状態で購入し、2年で売れる状態まで育てる。現在スズキは300グラムになっていた。2ヶ月以内には売れるはずだった。未払い分は利子と共に支払うつもりだった。しかし電気を止められ、池の酸素が循環せず、循環モーターが動かなくなれば、魚は死んでしまう。被害は10万TLだ。これでAYDEMへだけではなく、飼料などを購入している他の業者への支払いもできなくなった。裁判を起こし、権利を求めていく。数日内に専門家が来て、被害額の査定を行なう。」と述べた。

■「生産者はそもそも困窮」

アヴシャル村の140の養殖池、養殖業を営む90家族のスポークスマンであるマクスト・ユルマズもイェテキン・タシュを支持し、以下のように話した:

「5000TLの未払いの為にこのようなことをやるだろうか?生産者は大変な時期にある。未払いを2ヶ月後に支払ってもいいだろう?これほどの魚を死なせて何になる?AYDEMは、この件で生産者に脅そうとしているなら、成功しただろう。これからAYDEMに対して未払いの生産者、他の者も支払うだろう。目的はただ電気を供給し、利益を得ることであるこの会社の権力者が、手を胸に当て、『3クルシュの未払いの為に、一人の生産者をこのように破産させて何になるだろうか?』と問えばよい」

■AYDEM社長:事件は遺憾だ

タシュの養殖池電気代未払いの為に、電気を止めたことは正当だとするAYDEMミラス支局長アリ・カラビュユクは以下のように述べた:

「しかし、電気を止めるまでには通知を行なった。未払いに対して約束手形が出されたかどうかは聞いていない。未払いに関して県の中心部にある財務局が調査し、未払いの者には電気の供給を止めるという指示を出す。時として我々にも報告が来ないことがある。事件がこのように発展してしまい、悲しく思う。この件は詳しく調査する。」と述べた。

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( 翻訳者:近岡由紀 )
( 記事ID:19501 )